コムシード【3739】の企業分析レポート!

コムシードの会社概要

 

社長

羽成正己

日本テレネット、マイクロワールドといった会社を経て2012年に社長就任。
現在のパチンコSNS事業の元は日本テレネット時代のコンテンツ事業が源流であることから、現在の売上の元は羽成正己氏が作ったと言ってよいだろう。マイクロワールドはコムシードの子会社で海外ソフトを輸入販売する会社。

 

親会社

株式会社サイカン

コムシード株式の過半数を握っている韓国系会社だ。それ以前の親会はパチンコの平和であった。
サイカンという会社はコムシードに韓国のオンラインゲームを卸して収益化させて、一儲けしようという魂胆だろうか?
2007年1月にTOBを行っている。

 

本社の住所

東京都千代田区神田駿河台3丁目2

人員確保もあるので、なんとも言えないけどもっと地代の安いところでもいいよね?
地方でも十分に人員確保できそうだけどどうなんだろう?

 

社員数

52名

売上に対して業界基準で言えば普通であると言えるだろう。利益を出そうと思えばもっと絞るべきだが、オンラインゲーム事業や新規にVRなど新しい事業を開拓するとなるとこれぐらいの人員は適正と言える。

 

平均年収

483万円

平均年齢が38歳なので、まあまあの年収。
少し高いようにも思うが、それなりの人材を確保していると思いたい。

 

株価

350円

 

権利確定日

次回は2017年3月末が予想

しかし、ここは配当が出ない。最近まで赤字続きだったのが大きな原因だが、基本的には内部留保を貯めて勝負の時まで力を蓄えなければいけないだろう。そういう規模の会社である。

 

時価総額

約18億

超小型株である。夢を見させてくれるには十分な時価総額であろう。

 

2016年9月期決算

売上|約12億
営業利益|0.4億
経常利益|0.4億
当期利益|赤字0.7億

直近2年は黒字。その前は4期連続で赤字で大変苦しんでいた。
ようやく、パチンコSNS事業が安定してきて黒字確保できるようになっている。
オンラインゲーム事業をこなしながらの黒字なので、褒められる内容である。

 

予想PER

25.9倍

この時価総額の規模では、黒字であるなら特に数字は気にしなくて良い。

 

貸借対照表から財務分析

 

2017年度2Q時のデータを参照する。

 

現金化がほぼ確実で簡単なモノ

キャッシュ5.3億円、売掛金2.5億円。

 

負債総額

4.5億円。

 

キャッシュが十分とは言えないが、赤字になっても3,4年は十分戦える財務状況であると言える。
赤字になれば、ライツなどの増資の可能性があるが、しばらくはないのではないだろうか?あるとすれば、オンラインゲームがヒットの兆しを見せた時の広告費ぐらいだろう。それは前向きな増資なので、株価が大きく飛躍する可能性がある。

 

事業内容の分析

公式には分割されていないが、パチンコSNS事業と受託開発・ソシャゲ事業の二つに分けられる。

 

パチンコSNS事業

主にグリーにおける、グリパチとAPPSTORE、GOOGLEPLAYにいけるパチスロアプリの販売からなる。
パチンコ台は毎年たくさん出るので、アプリ化はずっと続いていくし、安定した収益が期待できる事業だ。
コムシードの売上の9割はこれに依存する。大ヒットのパチンコ台などが出ると面白くなるかも。

 

受託開発・ソシャゲ事業

ゲームの受託開発や、親会社のサイカンから卸されたオンラインゲームの運営事業などがこれにあたる。パチンコSNS事業の安定した収益を使って、オンラインゲームでホームランが打てれば理想だ。また、親会社ということで様々なバックアップも期待できる。普通はオンラインゲームの運営コストというのは物凄くかかるはずだが、コムシードの場合は赤字になるほどのインパクトがない。親会社が良い状態でゲームを受け渡してくれているのではないだろうかと予測する。

 

今後の株価急騰への材料・成長性

 

スマートフォンオンラインゲーム

先ほどの説明からもある通り、サイカンから引き受けるオンラインゲームのヒットが期待される。

 

新設した開発本部

まずはこちらを参照して欲しい。
参考:コムシードの決算資料

社長自らが、中心となって新設した開発本部では、VRやゲームフィケーションなどの新ジャンルへの参入、さらなる効率化によるコスト削減を匂わせる内容となっている。仮に新規事業に向けたIRなど出れば、超小型株だけに大きく株価が飛躍する可能性は高い。

 

鞍替え

現在の上場は名古屋証券取引所になっているが、東証2部などに鞍替えがあれば、需給に変化が出るかも(・∀・)??

 

使用したことのあるIP

 

強力なIPがゲットできれば大きな材料になりそうなのだが。

 

パチンコ・スロットアプリ

 

  • AKB
  • モンスターハンター
  • ジャグラー
  • ガールズ&パンツァー

中でもガールズ&パンツァーは大ヒット。四季報でも取り上げられた。

 

ソシャゲ・スマホゲーム

セレクター・バトル・ウイズ・ウィクロス

アニメのIPも手掛けたことはある。スカイリンクが開発したんだけどね。出来はしょぼかった。案の定ヒットせず。タカラトミーがカードゲームでヒットさせていただけに期待してたんだけどね。カードゲームを応用したもので作って欲しかったが、なぜかタワーディフェンスだった(´・ω・`)

 

まとめ

 

まつやん的には買い。これだけ時価総額が安くて、経営状況が悪くない企業はそんなに多くないから。ゲーム業界がVRなど新しい局面にきているのも追い風。

 

買い煽り

  • 時価総額小さいので材料さえ出ればテンバガーも十分視野
  • 開発本部がなんか面白そう
  • 親会社サイカンのバックアップは期待できる

 

売り煽り

  • ゲームのヒットが飛ばせるような体制が整っているとは思えない
  • ジリ貧で赤字になれば、疑義や上場廃止に向かう可能性も(今のところはないと思いますが…)

 

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。