イマジニアの会社概要
イマジネーションとエンジニアを混ぜた造語らしい(´・ω・`)こういうのは意外と馬鹿にできない。創業者の考え方次第で増資や経営方針など決まるからだ。エンジニア出身の社長の方がまつやん的には安心できる。
社長
澄岡和憲
イマジニアの携帯電話向けアプリの開発だったりサービス畑を歩んできた人みたいだね。占いとか教育などのコンテンツビジネスがイマジニアの主力だから、まあその中心を歩んできたと言えるだろう。
会長
神藏孝之
神藏氏は大株主で経営を支配していて、実質の舵をとっていると考えて良い。もともとはミサワホームのグループの企業であった。神藏氏は、当初起業しようと思いミサワホームの三沢千代治氏に出資を願い出たが、まずは自分の会社で修行することを奨められ、セールスの勉強をした後に創業となった。創業時は赤字続きで「株式必勝学」というヒットソフトが出るまで大変だったらしい。
イマジニアは決して大きな会社ではないが安定して利益を出しており色々な事業に参入してきた。教育、ゲームソフト、占いなどのコンテンツ近年ではLINEやAUスマートパス向けなどスマホサービスも充実させている。このへんは、携帯キャリア向けのコンテンツを移行させてきたということ。多様な業界できちんと利益を出してきた事業をしっかりと打ち立ててきた実績は高く評価すべきとまつやんは思っている。他の企業では赤字になったりして内部留保がもっとなくなってるケースが多いからだ。
親会社
IIB株式会社
代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏の資産管理会社。個人での株も含めて過半数は神藏氏の手中にある。しかし、上場ゴールとかそういうのとは関係ない感じなので気にしなくて良いだろう。むしろ株価上昇には良い傾向の親会社だと思う。
本社の住所
東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル15階
きちんと稼いでる会社だし、自社ビルとかそういうこと言い出さないだけOK。
社員数
70名
この人数でゲーム開発とか、発電事業とかよくやっているほうだろう。マネージメント能力は高そう。
平均年収
682万円
いや、高すぎだろと思う(´・ω・`)
まあでも内部留保もしっかりしてるし、利益も出してるから人材に投資しているということかな?
株価
833円
ちなみにイマジニアは貸借銘柄であり、空売りが可能だ。社長の神藏さんは貸し株でも儲けてるんだろうな…
権利確定日
次回は2017年3月末が予想
ここは配当が出る。今のところ利回りは2.64パーセント。悪くない。ちなみに株主優待はない。
時価総額
約88億
まあ、普通に小型株。材料で噴きあげるチャンスはある。
自己株式
1051千株(9.9%)有価証券報告書より2016年9月30日
これ凄くないっすか(・∀・)??10%もの自己株式は凄い。時価総額が現在88億なので、10%ディスカウントするとしたら、80億という考え方もあり。
2016年9月期決算
売上|約45億
営業利益|8.5億
経常利益|9.8億
当期利益|5.0億
直近5年黒字の企業だ。コンテンツビジネスを使いこなすのが非常に上手い。今後、急に赤字になるということは考えにくいのではないだろうか?
予想PER
15.5倍
この規模で、この業界でこのPERは優秀であると言って良い。
貸借対照表から財務分析
2017年度2Q時のデータを参照する。
現金化がほぼ確実で簡単なモノ
キャッシュ57.7億円、売掛金7.3億円、投資有価証券17.3億円。合計82.3億
負債総額
4.5億円。
ネット現金
約78億
小さな時価総額でこんなに現金が豊富な企業はそうそうない。借金の少なさも魅力だ。
事業内容の分析
コンテンツ事業と再生可能エネルギー事業に分かれる。
コンテンツ事業
サンエックス、サンリオ系のキャラのデコレーションメール、壁紙、ゲーム、LINEスタンプ、教育関連、占い、ゲームなどをてがける。再生可能エネルギー事業の収益がゼロなので、実質稼ぎ頭の事業だ。イマジニアの場合はコンテンツ事業といっても、自前のものではない。今後も収益に貢献し続ける保証があるのか、心配なところだが、これは大丈夫なのではないだろうか?
イマジニアという会社は、コンテンツホルダーとの関係を物凄く大事にする文化があるらしい。もちろん文化だけではダメなんだろうが、コンテンツをホルダーにとって最大限収益化させるノウハウがあるということなのだろう。逆に言えばこのノウハウはサンリオ、サンエックスだけではなく他のIPにも転用できる可能性があるので、まだまだ伸びていく可能性はある。
再生可能エネルギー事業
こちらは新しい取り組みになる。農業用水路を利用した発電事業だが、収益性ははっきり言って不透明。2015年12月18日に宮城県大崎市にイマジニア水力発電第一号基が設置された。しかし、今のところ一切の売上を計上していない。5年以内に売上2.4億規模を目指す方針らしい。小水力発電について、調べてみたが電力効率としてはなかなか良いモノらしい。ただし水というものは利権が混在していてなかなか発電に至るまでのプロセスが難しいようだ。
イマジニアという会社はコンテンツ事業からも分かる通り、人間関係作りが上手い企業のようだ。もしかしたらそこに突破口があるのかもしれない。将来的には100MWを目指しているようだが、上手くいけば40億規模の売上になるだろう。しかし達成には随分と時間がかかりそうだ。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用して、100MWの発電規模で約40億円の年間売上を見込んでいる。
今後の株価急騰への材料・成長性
SoWhatのスマホゲーム
LINEのスマホゲーム製作責任者だった馬場一明氏が率いる会社に出資をしている。連結子会社であり、持ち分は50パーセントだ。当面期待される材料はこれ。ビッグIPでゲームが作れれば面白くなるのだが…とにもかくにも、新作には期待がかかる!
海外事業
WECHATやQQなど中国の大手SNSアプリ向けにもステッカー(LINEスタンプみたいなもの)を販売している。また海外向けに日本のアニメを配信する事業も行っている。20171Q、2Qで売上、利益が落ちている理由に挙げられているが、課題になってくるだろう。イマジニアの営業力に期待したい。
使用したことのあるIP
リラックマ
いわゆるユルキャラとしては有名な部類に入る。一定の顧客数は見込める強力なIPだ。過去に「あつめて!リラックマ」でゲーム開発も行っているので、ゲームの出来が良いものができれば十分に収益貢献がきたいできるだろう。その他にも「いつでもリラックマ」など壁紙なども含めて広く展開が行われている。
すみっこぐらし
イマジニアというよりは日本コロンビアのイメージが強いかもしれない。すみっこぐらしはサンエックスのIPである。日本コンロビア発売のゲームソフトはシリーズ化しており結構好評だ。他のコンテンツ製作会社も頑張っているので相乗効果で頑張って欲しいところだ。
メダロット
こちらは子会社のロケットカンパニーとイマジニアが保有するIPだ。ゲームは9作目で売上は落ち傾向にあるが、スマホゲームとの相性は良いと思う。期待したいところだ。
過去に手がけたコンテンツ
シムシティ
マクシスが開発したものを日本でイマジニアが販売していた。今でもこのIPとコネクションがあれば面白くなるけどないだろうね、多分(笑)
株式必勝学
今でも漢検や10MTVオピニオンなどの教育関連事業の元となる発想はこのころからあったのだろう。イマジニアは何でもやる会社で、野球太郎みたいな雑誌事業も細々とやっている(笑)そういう意味ではみなさん一度は目にしたり関わったことのある会社ではないだろうか?
まとめ
イマジニアの優れているところは、財務体質と経営安定性だ。コンテンツビジネスで安定した収益を稼ぎ出し、スマートフォンゲームでのホームランを狙える。財務体質が超良好なので、下値もほとんどないだろう。
買い煽り
- 財務体質がとてつもなく優れている
- サンリオ系とのIPのパイプが強い
- SOWHATのゲーム開発の進捗が楽しみ
- 再生エネルギー事業は化けるかも?
売り煽り
- 直近の2Qでコンテンツビジネスが不調
- 他のゲーム銘柄と比較して値動きが重い傾向にある