DLE【3686】の企業分析レポート!

DLE(ディー・エル・イー)の会社概要

 

社長

椎木隆太

元々ソニーにいて、ANIPLEXの海外ライセンス部門で働いていたみたい。そこで得た経験からDLEがはじまったんだろうね。DLEの本質はIP戦略にあるから。ソニーのIP戦略はもちろん凄いが、それに足りないものに気付いたからの起業なんだろうし、ソニーを越えるものをビジョンとして持っていたらそれは面白くなりそう。

 

本社の住所

東京都千代田区麹町3-3-4 KDX麹町ビル7階

会社の特徴からして地方では無理だろうね。

 

社員数

87名→連結で130名に

多い気もするけど、IPを育てるのはやはりお金がかかるものなんだろうか?会社の事業内容的に適正人員は不明。ただ、売上を伸ばしている事実はある。

 

平均年収

472万円

平均年齢35歳ということで、まあ普通なんじゃないか?

 

株価

750円

 

権利確定日

次回は2017年6月末が予想

中間配当が出る場合は12月末との記載がHPにあるので、中間配当を今後行う意思はあるのかも?

 

時価総額

約138億

ゲーム銘柄として考えれば小型株の中では大きい方。営業利益予想が今期6.5億円ということを勘案すると普通に考えれば割高だ。ただし、売上の伸びは非常に良い会社であり、今期は利益もついてくるとの予想。期待値込みの時価総額と言える。

 

2016年6月期決算

売上|約30億
営業利益|2.4億
経常利益|2.1億
当期利益|1.4億

売上高は2年前が17億なので、約2倍には伸ばしている。利益は横ばい。

 

予想PER

28.0倍

先ほども述べたが、期待値はある程度は織り込まれている。

 

貸借対照表から財務分析

 

2017年度1Q時のデータを参照する。

 

現金化がほぼ確実で簡単なモノ

キャッシュ5.9億円、売掛金9.8億円。合計15.7億

 

負債総額

約21億円。

 

ネット現金

約5.3億の赤字

 

仕掛け品4億、出資金8億の合計12億があるので、単純にネット現金が少ないとは言えない、とか思ってたら、新株予約権が直近で行使されまくってるね。最大で16億ゲットできるようだ。しばらくは現金の心配はなさそう。12月21日までに約半分が行使済みなので8億程度すでにゲット。

 

事業内容の分析

 

ファスト・エンタテイメント事業を提唱している。まつやんの解釈だと…

 

  • 自前のIPを量産
  • 低コストで宣伝するノウハウ
  • 決め打ちせずに地道に少しずつ認知度を上げていく

 

低コストでIP認知度を上げていくノウハウや基盤を持っているのがDLEの強みだろう。実はこれと似ていることをして既に大成功している企業がある。サンリオ【8136】だ。サンリオとDLEで力の違いと言えばリアル店舗との提携力、IP使用者との提携力だと思う。「ぐでたま」が出てきた時、正直こんなにがヒットするのかと思ったものだが、見事サンリオは成功させている。スーパーに行けば「切り身ちゃん」や「ぐでたま」を毎日見る。そうすると自然に好きになっていく。そこまでの仕組みはまだDLEにはないと正直思うが、逆にその域までいけば、DLEは飛躍するかもしれない。

 

ソーシャル・コミュニケーション領域

  • 企業の新製品の紹介に「鷹の爪」などのIPを使用してプロデュース
  • 自前IPを使ったゲーム、スタンプ、アプリなどの展開
  • 映画化による、配当金やグッズ売上

 

IPクリエイション領域

上記に使用するIPの作成業務である。基本自前のIPだが、他者IPを育てたりすることもあるようだ。

 

今後の株価急騰への材料・成長性

 

AAA(※)クラスのIPタイトル開発を進めております

参考:11月1日のDLEのプレスリリース

おそ松さん・GANTZ以上のIPであるなら、それは楽しみな材料になるだろう。ちなみにAAA(※)クラスとは

ゲーム業界の用語で人気の高い漫画やアニメ、ヒット映画を原作とした「大ヒットが期待できるタ
イトル/IP」や、「大ヒットタイトルの続編」などを指します

DLEは既に、鷹獅DLEを通して中国とのパイプを築きつつある。このAAAクラスのIPタイトルがいずれ中国など世界にも展開するという局面がくればまた思惑が生まれる可能性もある。

 

日・中アニメファンド100億の窓口!「鷹獅DLE」

簡単に言えば、日・中アニメファンドの日本窓口だ。出資割合は19パーセント。
私がリリースを読んだ限りはファンドそのものには参加しているわけではなさそうなのだが、どうなのだろう?

参考リリース

どちらにしても、DLEは目利き手数料はもらえるだろうから、美味しそうなネタではある。

 

TGC買収効果と次なる一手!

TGCは中国⼥性向けファッション専業EC最⼤⼿のHifashionGroup Incと既に業務提携している。つまり越境EC銘柄の一つでもあるわけだ。TGCが今後、アリババのようなインパクトのある会社との業務提携が実現すれば株価が跳ね上がる可能性はある。

 

増資の目的?VR・AR・AI・IOT分野!?業務提携・M&A

てんこ盛りIR

特に M&A、資本業務提携については、過去に当社が行った規模を上回る大規模な M&A、資本業務提携も視野に入れて戦略を推進いたします。

増資の金は、特大材料に使うから見て置けよ!そんなメッセージ性は感じるのは気のせいだろうか?ここまで大風呂敷を広げたからには責任をとってもらうぞ?投資家からはそんな声が聞こえてきそうである。煽り過ぎというぐらいなIRだな。

 

所持有名IP

検索数でどのくらいの知名度かを調べてみた。サンリオの「ぐでたま」が月間40万件である。

 

秘密結社 鷹の爪

DLE=鷹の爪ぐらい人気なのではないだろうか?一度は見たことがあると思う。超有名IPとまでは言わないと思うがそこそこの知名度。検索数8万件。さすがに人気あり。

 

パンパカパンツ

月間:検索数36000件。子供向けなのかな?

 

貝社員

月間:検索数13000件。ZIPで人気急上昇中らしい。しょぼいけど、これからなのかな?

 

まとめ

 

買い煽り

  • AAAクラスのIPタイトルゲームで爆発的な成長可能性がある。
  • 中国と日本のIPを結びつける仕事をすることで、DLEのIP獲得力が強化されるのでは?
  • 増資の資金の活用法|VR・AR・AI・IOT関連のIRやM&Aが期待される。
  • TGCが世界的に大きなECとさらなる業務提携が可能なら面白くなりそう。

 

売り煽り

  • 成長を見込んだ株価なので、下落余地あり。
  • 平成29年6月期の数字が達成できるのか?1Qから推測するに厳しいのでは?

 

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カテゴリー: DLE

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。