まつやんも投資歴はまだまだ浅い方である。しかし、自分自身退場も経験してきたし、ブログやツイッターを通して退場してきた人をたくさん見てきた。ここにまつやんや他人の負けパターンから株の必勝法を探ってみようと思う。株初心者の方にはまつやんのような投資家が痛い思いをした経験談から色々学び、他山の石としてもらいたい。
参考記事|株を始める初心者へアドバイスを分かりやすくまとめ【Q&A方式】
Contents
ケース1:レバレッジのかけすぎ
負けパターンとしては一番ポピュラーなものだと思う。今までも数々の投資家が一度は億トレになったものの、レバレッジのかけすぎが原因で一文無しに逆も戻りになったケースをみてきた。では、どうしてレバレッジをかけすぎるのか?2点あげてみよう。
- 早くたくさん儲けたいから
- 負けをすぐに挽回したいから
理由としてはまさにギャンブルにおける典型的なものだと思う。ではなぜレバレッジをかけすぎると負けるのか?また2点あげてみる。
- ナンピンで安く買えないから
- 待てば株価が回復する局面で強制ロスカットされるから
焦る気持ちが前面に出る結果として、時間と資金に関しての選択肢が狭まるという相関関係が出現してしまうことが分かった。ということは、逆をやれば、優位性が獲得でき、株で勝てる可能性が高まるわけだ。
まとめ
焦る気持ちを抑え、レバレッジをかけるのを控えて、時間と資金の自由度を担保することは、株の勝ち方の一つである。
ケース2:勝っているのに、今までの勝ち方を捨てる
投資家あるあるの一つだと思う。勝っている方法に徹しきれない。勝ち方を既に知っているのに他の勝ち方を探索する。なぜこれをやってしまうのか、考えてみた。
- 今の勝ち方が通用しなくなるのが怖い
- 株道を追求したくなる、玄人になりたがる
事業でもそうだが、色々なことに手を出して失敗するケースは多い。多角化がリスクヘッジになる時も確かにある。でもそれは、既存の方法が通用しなくなる時だけだ。勝っているならその方法を伸ばした方が大抵は効率が良い。さらに言えば投資の世界で勝つ方法なんてのはたくさんはない。大体の方法が地雷なのだ。
そこをはき違えて、株で成功したのにFX、先物に手を出したりして失敗するケースは非常に多い。今成功している方法論を突き詰めることがさらなる成功への近道なのではないだろうか?
まとめ
一度、聖杯を掴んだならそれを磨きあげるべし!他に手を出さないことの方が勇気であり、賢い場合がほとんどだ。
ケース3:高値で買う
株で勝とうと思えば、できるだけ安い値段で買うのが良い。当たり前のことだが、ここにこだわれるかどうかはとても大事なことだ。安い値段で買おうと思いすぎて、上昇を見逃すこともあるだろう。しかし、上昇を見逃すだけなら、それはプラスマイナスゼロ。損ではない。
なんとなく高値でかってしまった場合、株価が上昇するなら問題ないが、下がってしまったらどこまで下がるか見当がつかなくなってしまう。
ツイッターなどで、他人が儲かって自分が儲かっていないと悲しくなるのは分かる。しかし、高値で買うのは相応のリスクがあることなのだ。
まとめ
株の基本原理は、安く買い、高く売る。高値で買う方法では、必勝不敗には到達できない。
具体例から学ぶ
億トレに一度は到達したものの、逆戻りする投資家をたくさん見てきた。まず勘違いして欲しくないのだが、彼らのほとんどはトレード下手ではなく、凄腕の投資家だ。特徴を大きく3点あげる。
- 洞察力が高い
- 肝が据わっている
- 将来を見通せる
凄腕の投資家でなければ大金はつかめない。しかし、そんな凄腕も相場の波に飲み込まれてしまうことは多々あるということなのだ。それほど相場は厳しい。また、洞察力が高く、将来を見通せるが故に、色々なものに手を出してしまう傾向がある。
これから紹介する人達は運ではなく、実力でのし上がってきた人たちに厳選した。そうでないと意味がないからだ。手法に関しては特に参考になるので、詳しく別件で調べるのもよいだろう。
まつ★やん
まつやんが最初に手を出したのはFXだった。南アフリカランド円をレバレッジ20倍程度で購入。ボラティリティーなどの概念も全くなく、スワップで必勝できると当時は思い込んでいたのだ。
そして、運良く、30万円の元で13万ぐらい儲かったのだ!
FXってこんなに簡単で儲かる、と思ったまつやんは250万ほど入金し、南アフリカランドをレバレッジ20倍ほどで再びポジションをとった。しばらくすると、チャートが下がってきたので、ナンピンしてレバレッジ53倍(当時はレバレッジ100倍まで可能だった)ぐらいにしてそのまま就寝した。
翌日、朝起きるとチャートにはあまり変動がなかった。ほおっておけばいずれスワップ益が出て、レバレッジも下がるであろうと会社に向かい何事もなく、1日を過ごし、帰宅してPCをつけた。
後はお察しの通りだ。まつやんのポジションはなくなっており、残金がわずかに。ロスカットされていたのだ。だんだんと怒りと悲しみが湧いてきたのは翌日になってからだった。
まとめ
この時初めてレバレッジとボラティリティーについて考えるようになった。レバレッジをかけすぎると簡単に資金がなくなるのだ。レバレッジをかけるというのは、勝負する上で、本質的に不利である。相場が行き過ぎた時に、待つ時間がなくロスカットされる恐れがある。儲けの大きさと安全性を考えると株の現物が一番効率が良いのではとまつやんは思う。
GFF氏
GFF氏の例をとって、勝ちパターンと負けパターンの比較をし復習していく。彼の場合はFXだが、勝ち方のコツを学ぶという点においては十分に参考になるだろう。
略歴
FXで10万円からマックス6億円まで到達。手法について以下に3点列挙する。
- RSIを引いてシンプルにトレンドに乗る
- FXザイのアナリスト(吉田恒・川合美智子)の意見を参考にする
- フルレバレッジ
フルレバレッジに関しては否定しない。その手法でそこまで増やしてきたのだし、なくなっても良い10万円が元手ならばレバレッジをかけるというのも一つの手段だ。
しかし、GFF氏は途中でRSIを引くシンプルな手法をやめて裁量でトレードするようになった。ケース2の勝ち方を知っているのに捨ててしまったケースだ。アナリストの話もしなくなっている。
その他の敗因として、個人レベルにしては、ポジションが大きくなったので、ヘッジファンドに狙われたという説もあるが、それもあり得るとまつやんは思う。資産が数億円規模になった時にレバレッジをかけると、その何倍ものポジションを持つことになるので、市場へのインパクトも考慮しなくてはならなくなる。
まとめ
新しい手法に手を出すことは、今までの手法を磨くことに対して、大抵の場合優位性はない。既存の手法が完璧に通用しなくなった時は、新しい手法を成熟させるためにも、低レバレッジで技を磨いてから勝負しなくてはいけない。
ゆうじゅ氏
携帯屋勤務の男性である。彼は100万円を1億8000万円にしたのちに再び100万円に戻ってしまった。しかし、税金の払いも含めてなので、実質で言えば3000万円ほどのプラス。凄腕の投資家であることには変わりない。以下、ゆうじゅ氏の手法をまとめる。
- ゲーム株への知識の深さを生かし、決算や今後の材料を予測
- 高レバレッジで、ナンピンによる、フルレバレッジも厭わない
フルレバレッジという点以外は株の王道をいく投資法だと思う。ボルテージの相場はゆうじゅ氏の煽りも貢献したとまで言われているのだから、大物だ。正直言ってゆうじゅ氏の株の才能はツイッター界でも有数だと思う。特に銘柄分析の鋭さは感服する。そもそも、勝ち負けで言えばこれだけ資金が減っても通算損益で言えば勝っているので、運がなかったという側面もある。
ゆうじゅ氏が1億8000万円から100万円まで戻ってしまった原因を分析するならば、ケース2とケース3にあたる。先物やFXで痛手を被ったのが痛かった。まつやんも先物やFXもたまにするが、はっきり言って難しい。まつやんがFXで簡単だと思ったのは民主党時代の為替介入時だけだ。
ゆうじゅ氏が株だけを極めていけば、いずれまた億トレに復帰する日も近いと思う。当時のアクセルマークやボルテージは株価も安く底値圏かつ、思惑を抱えていて、ケース3についても満たす株取引が多かった。初心者の方が参考にすべきスタイルなので、彼の当時のトレードはぜひ参考にして欲しい。
まとめ
株初心者の方におすすめのスタンス、それは、割安株でかつ、材料が控えている銘柄を探すことだ。当時のゆうじゅ氏の取引は勝ち方を知っている人のそれだった。
hawaii023氏
1億円を引き下げて、ヤフーファイナンスに登場。自己分析によるファンダメンタル予想を元にレンジ売買。1億円の資産を2.5億にまで伸ばす。hawaii023氏のスタンスは、握力勝負。損切りをしないでひたすらリバを待つ方法だった。
しかし、きつい円高に耐えきれなくなり、損切りする必要はなかったが、損切り。プレッシャーに負ける。その後は損大利小のトレードが続いたのと、損を取り戻すためにナンピンを続けたために全て刈られてしまう。2.5億の資産は1000万円を切ってしまった。
hawaii023氏の取引は実際に上手いと思う。なぜなら、彼の予想は最終的に正解になるからだ。しかし、正しくてもレバレッジをかけすぎるために、市場が正しさに追いつく前にロスカットを強いられたりプレッシャーに負けることになった。
また、握力勝負でいくならとことんいくべきだったのかもしれない。たらればになるが、初志貫徹が相場の世界では吉と出ることは多いように思う。とはいえ、レバレッジをかけすぎると、初志貫徹も刈られてしまうことになるのだが…まとめると…
- ナンピンは良いと思うが、少しずつやるべきだった。レバレッジを急激にかけすぎた
- プレッシャーに負けて、自分の相場眼を信じられなくなった
まとめ
自分の取引に根拠があるなら、それに委ねる勇気も必要。ただしレバレッジは適正な範囲でなくてはならない。