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クルーズの会社概要
社長
小渕宏二
ホテルマンから、IT社長へと転身。創業当時はグルーポンのようなサービスを考えていたが、断念。受託開発専門のソフトウェア会社から始める。ソーシャルゲームの時代になるといち早く、飛びつき受託開発で養った開発力を武器にヒット作を次々と生み出す。
上記のような見た目だけに、信用できなさそうだが、創業以来赤字を出したことがなく、業績も右肩上がりだし人員を過剰に増やすこともない堅実な経営スタイルであることは注目に値する。
本社の住所
東京都港区六本木六丁目10番1号六本木ヒルズ森タワー
あの見た目だと、ヒルズだよね。やっぱり(笑)
社員数
413名
社員数は適正なのではないだろうか?EC1本になるので、社員数は約半数の219名になるらしい。というか、2016年11月1日にはなってるらしい。
平均年収
527万円
平均年齢32歳。良い給料払ってる。もうちょっと減らして欲しいところだが、経営自体は成功しているし、仕方ない面もあるか。
株価
3005円(2017/1/24)
権利確定日
次回は2017年3月末が予想
時価総額
約386億
ゲーム事業売却後の営業利益がどうなるかは分からないので、なんとも言えない。一時的に下がると言っているので、今より良くなることはないだろう。営利15億ぐらいは欲しいところだが…どうなる?
過去4年の業績
単位/億 | 売上 | 営利 | 経利 | 当期 |
2016 | 277.9 | 24.8 | 24.8 | 15.3 |
2015 | 208.4 | 23.7 | 24.2 | 13.7 |
2014 | 233.5 | 42.3 | 42.5 | 27 |
2013 | 138.8 | 19.2 | 19.4 | 11.8 |
ソーシャルゲームが陳腐化し、スマホゲームも大したヒットがない中でデジモンIPだったり、FFだったりなんとか獲得して数字を上げている点は評価できる。凌ぎながらの数字と考えれば悪い推移ではない。
予想PER
22.7倍
前述したとおり、ゲーム事業売却後の数字を見てからないと判断できない。
貸借対照表から財務分析
2017年度2Q時のデータを参照する。
現金化がほぼ確実で簡単なモノ
キャッシュ89億円、売掛金23億円。合計112億
負債総額
約33億円。
ネット現金
約79億
ゲーム事業の売却は10月だったので、今回の決算には入っていない。さらに財務は良くなる。今後SHOPLIST強化へのM&Aなどが中心になるだろうが、財務は極めて強固と言えるだろう。
事業内容の分析
Eコマース事業一本に今回のゲーム事業売却でなったように見えるが実はそうではない。少数精鋭でゲーム作りは続けるとの方針。エイチームに少し事業形態が似てきたか?
SHOPLIST|Eコマース事業
20XX年に500万人×20000円の売上高を達成することを長期目標に設定している。計算結果は1000億円だ。労務費、宣伝費などを加味して、Eコマース事業の今までの利益を見ると、限界利益率は20パーセント前後になりそうだ。つまり、売上1000億だと、営業利益200億円は狙えそう。
現在の四半期売上は繁忙期なども計算に入れて、平均50億ぐらいだとすると、かける4倍で売上200億程度だ。今の規模だと、販間費が重たくなるので、利益率20%は到底無理な数字だが、売上の伸び率を見ると将来性はある。
エレスト|ゲーム事業
注意して欲しいのだが、ゲーム事業を捨てたわけではない。クルーズのゲーム事業のノウハウはそこそこのものがあるので、ゲーム事業も引き続き期待したい。Eコマースを順調に加速させ、ゲーム事業では変わらずにホームランも狙えるのではないだろうか?
決算資料では「新規開発に継続チャレンジ」と書いてある。新規のゲーム関連のIRには引き続き期待もできるだろう。
今後の株価急騰への材料・成長性
SHOPLISTの海外進出
Weibo(微博)との提携で株価が上げ調子のクルーズだが、中国に限らずに、世界進出関連のIRには期待したい。DLEの東京ガールズコレクションのように、クールジャパンブランドとして認知され、主にアジア圏で有数のECを目指す方向性になれば面白くなってくる。
新規ゲーム、有名IPの獲得
FF、デジモンなど有力なタイトルも使わせてもらった経験もあるクルーズ。今後もないとは言い切れないだろう。今回のゲーム事業売却の影響のほどが分からないので過度な期待はできないが、引き続き注目。
SHOPLISTの成長性
一番計算できそうなのが、SHOPLISTの成長性だ。売上の伸びは加速してきている。ZOZOTOWNが意識される展開も今後あるだろう。ゲーム事業売却資金のM&A戦略がどこまで機能するか注目だ。
参考|MARBLE買収のIR
逆に言えば、現在の株価はある程度成長性が見込まれている。売上の伸びが止まれば株が売られる展開もあるだろう。その点も要注意だ。
まとめ
まつやん的には買い。今まで赤字を出さずに、アプリで大したヒットもない中で利益を出し続けているのは評価すべきだ。オルトプラスやエニッシュのように悲惨なことにならなかったのは社長のマネージメント能力の高さもあると推察する。
地力のある企業は、何の事業に取り組んでも強い。
買い煽り
- SHOPLIST関連のM&A・成長性・IRに期待
- ゲーム事業も引き続き期待
- 今までの会社の業績は、能力の高さを証明
売り煽り
- SHOPLISTの売り上げ拡大が止まれば、暴落の懸念あり
- ゲーム事業切り離しで、どこまで利益が落ちるかが心配