この記事を読むベネフィット
- アリペイの特徴と取引規模が分かる
- 日本企業へのアリペイがどのように影響するか分かる
- アリペイ関連銘柄で儲かりそうな企業が分かる
越境ECが騒がれて久しいが、越境ECを成立させるには決済手段が重要になってくる。クルーズ、DLEなど売る業者には注目が集まるが、決済手段にも大きな商機がある。
ECもグローバル化する中で、中国の決済業界の覇者、「アリペイ」に今回は注目してみたい。中国では支付宝(アリペイ)という漢字を書く。
Contents
アリペイとは
中国アリババグループが運営している決済会社である。1日の決済額は4000億。年間に直すと、150兆円だ。とてつもない規模であることはお分かりいただけると思う。今後越境化していく中で、さらにこの規模は大きくなっていくことだろう。
特徴
プリペイドカードと同様の使い方が出来る。イメージとしてはSUICAをしてもらえばいい。ただ、SUICAより遥かにサービスが充実している。
金利が付く
預金金利が付く。日本にはない発想だな(笑)結構嬉しいサービスだ。
送金機能
例えていうならSUICAユーザー同士で送金ができるという仕組みだ。日本でも出来たら面白いと思う。
その他
チャージの方法はオンラインバンキングで出来る。また、割り勘機能がついているらしい。飲み会の割り勘などSUICAで出来ると便利だろうな。
アリペイ関連銘柄の本命はビリングシステム【3623】、対抗はGMOPG【3769】とメタップス【6172】
ビリングシステム【3623】
ビリングシステムは時価総額が67億円と非常に小さいが、決済関連の銘柄として有力な企業だ。関連銘柄として注目されれば、テンバガーも視野に入ってくる小ささである。
広く考えれば越境ECとしても今後成長余力がある。
ビリングシステムに関して分かりやすい動画があるので、見て欲しい。インバウンド関連の情報も動画では言われている。
www.youtube.com/watch?v=kPyhMzQQCs0
GMOPG【3769】
アリペイ関連の基本的な考え方は現在決済業務をしている会社がいかに需要を取り込めるかにある。決済関連では、ビットコイン決済も含めてすべてを網羅しているGMOペイメントゲートウェイが本命になるだろう。
GMOPGの良いところは、クレジットカードからビットコイン、アリペイとあらゆる決済手段に対応できることと、GMO後払いなどの金融サービスが充実しているところである。
既存のクレジットカードのみの決済会社は不便なので、シェアを奪われていく傾向にある。実際にGMOPGは年率25パーセント以上で成長しており、凄まじい勢いだ。
GMOPGの時価総額2300億円。
高いかもしれないが、成長速度から言えばまだまだ上値は狙えると思う。
メタップス【6172】
メタップスに関しては現在のところ、アリペイに対応しているわけではない。しかし、同社の決済プラットフォームのSPIKEが今後対応してくる可能性がある。
まだ材料が出ていないという点では、一番魅力的な関連銘柄かもしれない。メタップスに関しては参考記事も合わせて読んでみて欲しい。
アリペイ関連銘柄一覧
銘柄名 | 時価総額 | コメント |
ビリングシステム | 67億 | 本命 |
GMOPG | 2300億 | 決済関連で最も成長期待ができる銘柄 |
メタップス | 372億 | 今後材料化する可能性 |
オリエントコーポレーション | 3660億 | クレカの人脈を生かし加盟店にアリペイ導入を営業中 |
日本ユニシス | 1625億 | 同上 |
まとめ
グローバル決済市場は現在火花が散っている。APPLEPAY・アリペイ・ビットコインなどどれがデファクトスタンダードになるか分からない状況だ。
どこの会社もシェアを拡大しようとしている時期なので、成長余力は大きい。そういう意味ではどのサービスが爆発的にシェアを伸ばしそうかを考え、その恩恵を受ける企業を探す価値のある分野である。
また決済には認証も必要になってくる。指紋認証や手のひら認証などバイオメトリクス認証技術についても、同時に考慮すると、さらに関連銘柄は広がっていきそうである。