余力を持って投資資金を温存しながら、投資するのはなぜ優れていて、全力投資はなぜいけないのか?これについて語っていきます。
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百万円ぐらいの労働で再び稼ぐチャンスがあるならば、全力もOK
労働して、すぐに稼げる範囲であるならば、全力投資はOKです。この部分だけは例外として先に挙げておきます。しかし、大金であるならば、全力投資は許されません。
基本的に投資というものに絶対はない。確率論、統計論で語られるべきだからです。そして確率論で言えば急の不祥事の可能性もあります。
いきなり倒産する確率だってゼロとは言い切れない。事業が急にダメになる可能性もある。
業績と株価は比例することは多いが必ずではない
どんなに業績が良くても株価が伸び悩むことがあります。そしていつしか業績そのものも縮小していき結局大相場にならないケース。投資家としては読みが当たってるだけに非常に悔しいケースです。
箱企業なんかが業績が急回復したものの、投資家が寄り付かないでダメになるケースなどが代表に挙げられます。投資が絶対ではない好例ですね。
企業に惚れ込んでいるが見当違いの場合
自分だけがいい企業だと思っているが周囲にとっては魅力的ではない場合。悲しいですが、こういうこともあります。どんなに優れた目を持っている投資家であっても外すことはあります。
大事なことは過信しすぎないこと。トータルで優れていても、その一企業で資金を大きく溶かしてしまうこともあります。
例えば、そーせいの大株主である五味大輔氏。優れた企業分析で有名ですが、そーせいだけはどうでしょう。株価が暴落しています。
そーせい以外にの投資先に均等に投資していれば、、、なんて思いもあるかもしれません。超大物でもこのような事態になるのですから、そこそこの相場眼の人たちが自分を信じすぎることにメリットなんてあるはずがありません。
大チャンスと思っているがそうでないケース
これは最高の企業で割安すぎるから、大チャンス。一世一代の大勝負だ!
これ大概の場合最高の企業でも割安でもないケースが多いです。
投資というのは本当に不思議なもので、自分にとって全く魅力のない企業がグングン株価を伸ばすようなケースも非常に多いのです。
だからこそ、資金がある程度増えて、目も肥えてきているならなおさら分散投資がリスクが少ないのです。そして、分散投資を実行できるかどうかは、自制心にかかっています。
自制心を養う
自分の頭で100パーセント成功すると思っていても、実際はそうでないケースもある。孫正義氏でさえ、スプリントの投資に失敗しました。
どんなに、優れた企業でチャンスだとしても、チャンスでもなんでもない可能性をよく考えてください。自分を疑う謙虚さこそが、ドローダウンを防ぐヒントになるはずです。
一撃で決めようとする、心の弱さ
人間、楽な方に流れる習性があります。一撃でこの企業、この投資で一気に資産を増やしてやろうと、チャンスを逃さないようにしようと思ってしまう傾向があります。
でもそれは心の弱さです。
株式投資は何度でもチャンスが来るとまつやんは思っていますし、その余裕こそが思わぬラッキーを呼び込んだりもします。一撃で決めようと勝負を焦っては付け込まれます。
資金に余裕を持たせ、ゆったりと構える
様々な事態に対応できるように投資資金を温存しておくことは大事です。企業価値が変わらないのならば、株価が下がるほど投資は有利に運びます。
何かしらの相場変動で思わぬ形で安く投資できることもあります。そのようなチャンスのためにも余力を残しておきましょう。
三十六計逃げるに如かず、孫氏も兵力を温存ししかるべき時に集中して戦うと説いています。