こんなニュースが流れてきた。
ETF、購入配分見直しへ 日銀、緩和副作用に配慮
www.nikkei.com/article/DGXMZO33416170V20C18A7MM8000/
日銀のETF購入によって、ユニクロなどの値がさ株は恩恵を受けてきたし、日経平均は暴落しそうな時期でも、買い支えられてきた。一方で株式市場の本来の調節機能が失われ、歪みが生じてきたことも事実である。昨今、このゆがみを調整すべくいろいろ議論されている。いよいよ出口戦略への動きが高まってきた。
日銀のマイナス金利とETF購入によって生まれたゆがみ
日本だけでなく、アメリカなどもそうだが、中央銀行が株価操作をする。そんな時代である。そもそも内閣総理大臣や大統領が中央銀行の総裁を任命するのだから、当然政府寄りの人間が中央銀行を取り仕切る。当たり前のことなのかもしれない。
政府の人気取りのために中央銀行が使われているような状況だ。特に日本の場合は人口が減少をはじめているし、国力的には下げ傾向にある。そのような中で景気を前進させるために、日銀は株を買いまくり、金利を下げまくる。歪みは他国よりも大きく生じている。
日経平均ETFを買いすぎて、流動性がなくなり、ETF購入のインパクトが肥大化
日銀が株を買えば、当然市場に出回る株券の枚数は減る。日銀は抱え込むのだから。その結果、枚数が少ない中で同額だけ購入しようとすると、買いのインパクトが大きくなる。りんごが100個ある中で10個買い集めるのと、りんごが20個しかない中で10個買い集めるのとでは、難易度が変わってくるということだ。
そこで、日経平均ETFではなく、東証一部企業の合計であるTOPIX買いの検討を始めている。
TOPIX買いで恩恵を受ける企業
TOPIXに関して言えば、時価総額順に大きく買われていく。トヨタとかが一番多く買ってもらえるが、時価総額も大きいので恩恵があるかと言えば微妙だ。
普通に考えて、どういう銘柄が上がりそうか?流動性が低いかつ、時価総額が大きい銘柄は買いのインパクトが強くなるだろう。そういう銘柄を探せば儲かりそうだ。
- 日華化学
- 日東富士製粉
- 神戸電鉄
時価総額もそこそこで流動性が低い銘柄は上記である。さらにネタがあれば仕手になりそうな銘柄をピックアップすれば面白い儲け話になるのではないかと思う。