不正融資で大問題になっているスルガ銀行。圧倒的な収益性の裏にこんな内幕があったとは。まつやんも投資を検討したことがある銀行だった。このスルガ銀行、このままだと倒産確率が少なからずある、果たして復活できるのか?考えていきたい。
スルガ銀行の倒産可能性は10パーセントないのでは?
色々言われているが、そもそも銀行が倒産する時は貸してるお金がかえってこないときである。スルガ銀行の場合、資金の焦げ付きは多少はあるとは思うが、そのほとんどが回収できないような事態には現在のところなってないようである。
資金の焦げ付きがない以上、取り付け騒ぎがおきても、キャッシュが回らないということにはなかなかならないだろう。そもそも現在金余りであり、資産に毀損がなければ日銀からキャッシュを補充するという方法でも十分に賄える。
収益性の面でもほかの地銀と同じレベルまで落とせば、赤字まではいかないのではというのがまつやんの見解だ。
スルガ銀行、復活のシナリオ
勘違いしないで欲しいのが、スルガ銀行がしばらくすれば復活するというようなシナリオには全く根拠がないということである。
一部の株主はこれは一時的なものと掲示板で言っている人もいるが、一時的な問題ではない。
今までの収益は不正融資によって出していた部分がいくらかあるからである。今後は不正融資が行われず、むしろ慎重な融資が行われる体制に金融庁から指導が入るだろう。
そうなった場合、貸出金は間違いなく減っていく。貸出金が減り、なおかつかつてのような高額な金利での貸し付けは難しくなる。
その結果、利益面では確実に圧迫されていくはずだ。はっきり言って、今の株価は根本的な収益面での問題があるのに対して、割高であるとまつやんは思う。
新しいビジネスモデルを開発しなくてはいけない
他の地方銀行も馬鹿ではない。必死に新しいビジネスモデルを構築しようと知恵を絞っているがなかなか出てこない。なのに、スルガ銀行だけが、ホイホイ新しいビジネスモデルを構築し成功するのは難しいと思う。
しかし、かつてのような繁栄をスルガ銀行にもたらすには、ビジネスモデルの開発が必至であろう。
それは今後の経営陣にかかっている。
とはいえ、あまり期待しない方がいいだろう。地銀同士の競争は厳しく、フィンテックの波も銀行業界に襲い掛かってくるからだ。
現在の世の中はテクノロジーの進化と仮想通貨の発明で、銀行は過渡期にきている。その中で今回の不祥事は積極的な事業展開をしていく上で、金融庁に目をつけられる点で大いにマイナスである。
スルガ銀行の復活は非常に厳しくなるだろう。