スルガ銀行の改ざんで記憶新しいですが、なんとTATERUも同様の手口で不正融資を銀行から引き出していたことが判明。銀行融資そのもののを根幹から揺るがせる、この不祥事によってTATERUが倒産する可能性はあるのか?あるとしてどのくらいの確率なのか?分析していく。
スルガ銀行の倒産確率との比較
スルガ銀行の記事でスルガの倒産確率は10パーセントないのではと述べた。
上記の記事である。
しかし、今回のTATERUの問題は少々話が変わってくるとまつやんは思っている。なぜか?TATERUは銀行ではないので、運用方法の手段が限られてくるからである。
つまり、スルガ銀行は融資がダメなら、国債など運用のその他の方法がたくさんあるが、TATERUは不動産斡旋が仕事なので、銀行融資が厳しくなってしまうと、事業構造的に代替が効かないということだ。
事業の根本の見直しが迫られる。
TATERUが倒産する確率は?
TATERUは平成30年12月期 第2四半期決算短信の数字を読むと、現金が180億で負債が110億である。
つまり、現金は70億余るので、すぐに倒産ということはないだろう。しかし、ここから赤字が続けば現金は飛んでなくなってしまう。
今後数年で倒産する確率は、0パーセントに近いと思うが、株価が下がることは確実であろう。
TATERUの株価はどこまで下がる?
営利70億の力が不正発覚前はあった。しかし、今回の不正で銀行融資など厳しくなってくることは間違いないだろう。何より顧客がTATERUに感じるブランドイメージの毀損も大きい。
ネットでの情報を見るとずいぶん荒い売り方をしていたみたいだし、業績の悪化は避けられないだろう。
業績が下がっていく企業のPERの指標として、大体7倍ぐらいになるというのがまつやんの経験則だ。そこから考えると、純利が48憶*7で340憶程度。時価総額340億ぐらいまでは下がる可能性がそこそこあると判断する。
TATERUの時価総額が340億なら、株価は500円割るぐらいか?
400円代までは十分にあると思う。収益の回復見込みが今後あるかないかで、株価の判断は変わってくる。第三者委員会の結果がまずは焦点になるだろう。
現在、2018年9月5日で株価は900円でストップ安になりそうだが、ここから半分以下になることは考慮したほうがよいだろう。
株式市場、特に不動産セクターにとって、今回のスルガ銀行、TATERUの事件は大きなダメージを与えた。経営者は本当に反省して欲しいし、株主を裏切ったことに対して、厳重に処罰されるべきだと思う。
投資家にとって、今回の不祥事を見抜くのは正直難しいだろう。安心して投資できる環境を今後取引所も含めて検討していくべきだとまつやんは思う。