スマホゲーム市場がレッドオーシャン化する中で、コーエーIPが輝きを放っている。コーエーの今後の収益にどのような影響をこれらは及ぼすのか?コーエーの将来性やスマホ市場の今後について語っていく。
年間24億ぐらい積み増しできるか?
三国志もアトリエもおそらくIP貸し出しだ。両方合算で月商10億円の売上だとして、20パーセントで月に2億円程度の収益。年間だと24億円程度の積み増しになるのではないだろうか?
コーエーの会社規模からいえば、さほど大きい収益とは言えないかもしれないが、スマホゲームでヒットが出ていないコーエーにとってはマネタイズできたという事実は大きいと思う。
自前の開発と運営タイトルが今後大ヒットする可能性もあるので注目したい。
時価総額2000億円オーバーの規模
コーエーの今の株価は十分に評価されている。PER20倍はゲーム会社としては高い評価だ。また、コーエー自体、なかなか技術力のある会社だ。
昔は信長の野望など2Dのイメージの会社であったが、この10年の間に3D技術がかなり磨かれた。無双シリーズはもちろん、仁王など海外で評価される作品も出てきた。
一時期はスマホゲーム全盛で、コンシューマーゲーム儲からないとされてきたが、カプコンなどを見てもそんなことはない。
これはどういうことなのかというと、世界での売り上げが見込めるようになってきたからだ。つまり日本の市場向けに作ったとしても海外でも売れるし、また開発段階で海外を意識したものを盛り込むようになってきている。
面白いところで言うと、セガの龍が如くシリーズ。日本のヤクザをテーマにしたゲームであるが、海外でもそこそこ売れている。
海外込みならミリオンの敷居もそこまで高くないのだ。
老舗メーカーのIP力とコンシュマーとの相乗効果
任天堂のマリオのスマホゲームが発売されたことで、DSソフトが売れる現象があった。パズドラやモンストなどスマホゲームをコンシュマー向けに発売する流れもある。
スマホゲームとコンシュマーゲームはもはや敵対するものではなく、相乗効果を狙うものになった。
その流れの中で改めて、老舗のソフトメーカーは高く評価される傾向にある。スマホゲーム市場がレッドオーシャン化する中で、凄さが再認識されているわけだ。
今後スマホのスペックがますます良くなっていく中で、これらのメーカーが保有している3D技術はますます活躍していくことだろう。
またファンを有している根強いIP、今回のアトリエのヒットのようなIPもまだまだ健在なのだなと再認識されられた次第である。やりようによってはスマホゲーム市場でのマネタイズはまだまだ可能なのではないだろうか?
そういう意味でコーエーのような老舗の力あるソフトメーカーには将来性があると感じている。