ケイブの2019年5月期第1四半期決算が発表された。売上5.7億円、営業損失が2.4億円である。はっきり言って、緊急事態である。
ケイブ【3760】が倒産する確率と復活するにはどうすればいいか?を考察していく。
なぜ倒産しそうだと、まつやんは考えるのか?
直近増資して、資金を獲得しているのに、営業成績が改善するどころか、悪化しているからである。もともとその兆候はあった。
今まではサンジャスというアプリの開発費を無形固定資産に計上していたが、リリースと共に今度は減価償却になる。それで赤字が拡大しているように見えている。
しかし、その間も会社の資金、現金は枯渇していた。今回はそれが明るみになったわけだ。
決算資料を照らす
contents.xj-storage.jp/xcontents/37600/a951b408/30c8/42b8/a1da/85f1971e0ee1/20181011135012263s.pdf
P14を参照していただきたい。
未収入金、現金共に減少している。特に現金に関しては3.44億円も減少。ただし、流動負債も1.58億円減っている。それでも約2億円は溶けている。
ケイブの残りの流動資産は約5億円だ。四半期ごとに2億円減少すると仮定すると、今期が終わるころには資金は尽きている。
これでは倒産してしまうのではないかと思われてもしょうがないだろう。
既に増資している
サンジャスやダンジョンのアプリの広告やアプリ開発費の名目でサムライなどから資金調達の増資を既にしている。
その結果が今の状況だ。資金は物凄い勢いで溶けている。そして株価も低迷している。増資をしようにも買い手がいなければ増資もスムーズにはいかない。
希薄化も大きくなる。
増資が上手くいかなければ倒産だ。
増資が上手くいかなかった例
SOLというスーパーソルガムという作物で儲けようという会社がちょっと前まであった。この会社、増資を繰り返していたが、やがて株式市場で買う人間がいなくなり、増資もままならなくなった。
買い手がいなくなれば、増資もうまくいかないのだ。
ケイブが増資を成功させるには、例えば秋元康と提携するようなビッグニュースが必要になるだろう。そのぐらいのインパクトがないと、今の株価の低迷は抜けられそうにない。
しかし、その兆候はまだ感じない。
ケイブの倒産確率
費用を切り詰めれば1年ぐらいは持つだろう。また、増資の引き受け先も今後出てこないとは限らない。だから、今の段階で言えば倒産確率は20パーセントぐらいだろうか?
しかし、無策でこのまま時間が経過すると本当に終わりそうだ。
頼みの綱のゴシックは魔法乙女も陳腐化寸前のアプリだ。そして、開発にも費用をかけすぎている。本当に先が見えない。そういう状況である。
ケイブ復活のカギ
やはりサンジャスだろう。サンジャスとはケイブの新作アプリである。このアプリのKPIを改善してプロモーションをかける他に手はなさそうだ。
KPI改善とプロモーション費用の確保の2つが絶対に必要。しかし、これは成功するとは限らなそうだ。開発費やプロモーション費用が必要なのに、肝心の資金がない。
本当にジリ貧の中での勝負になる。投資家にとって旨味があるとしたら時価総額の低さぐらいだ。ただ赤字垂れ流しの今、買いで勝負するには少々危険な銘柄であると言えるだろう。