サイバーエージェントの2018年9月期の決算を見ての分析、評価

サイバーエージェントの2018年9月期は営業利益301億円となった。時価総額が6500億円なので営利で800億ぐらい欲しいところだが、今回の決算をどう評価すべきか?考えていきたい。

 

ABEMATVの赤字が200億円なので、実質営利500億円ぐらいか?

 

200億円の投資を簡単にこなせるのだから、優良企業であることは間違いない。特にゲームと広告は絶好調だ。この2事業だけで営利500億円稼いでいる。

そして、コミュニケーション事業のタップル誕生という出会い系アプリもすこぶる好調だ。

 

サイバーエージェントという企業の魅力

 

コミュニケーション事業のタップル誕生を例にとっても、サイバーエージェントというのは、出遅れても巻き返せる企業である。もともと出会い系アプリでは元ミクシィグループのYCCなどが先行していた。

しかし、今は圧倒的にサイバーエージェントのアプリが優勢である。

このコミュニケーション分野、FACEBOOKなども参入をほのめかしている通り、結構金になるようだ。決算資料を見てもなかなか伸びなので、意外と今後収益の柱になるかもしれない。

 

広告事業

 

四半期ベースで過去最高を更新。そして繁忙期が2Qであることからも、4Qも善戦。というよりは、事業そのものが伸びているといって良いだろう。

この広告分野、ABEMATVにも影響してくると思うので、より注目である。最も広告市場自体がまだまだ伸びており、なおかつ業界の伸びよりもサイバーエージェントは伸びているので、懸念事項はない

広告制作ノウハウも他企業よりもあると思われる。

 

ゲーム事業

 

そろそろ頭打ちかなと思いきや、なかなか粘り強い。とにもかくにも、グラブルは堅調だ。スマホだけでなく、グリー、モバゲーでもかなり人気がある。

長期間にわたって大ヒットしている作品だ。

グラブル以外にもバンドリ(ガルパ)プリンセスコネクトなどヒットさせている。そこに加えて任天堂との協業である、ドラガリアロストもヒット中だ。

ランキング推移を見てると、そんなにヒットしてるのかな?と懐疑的ではあったが、藤田社長によりと初動は一番のヒット作とのことだ。

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基本的に運営技術がある会社なので、初動がある程度確保できれば、順当に売り上げを積み上げていけるだろう。

 

広告もゲームは今後もしばらく安泰か?

 

広告事業は伸び、ゲームも順調となると、死角はない。ゲームの方は任天堂との協業が気になるところではあるが、まあそんなに気にしなくてもいいだろう。

そうなると残るのは伸びしろのABEMATVである。

 

WAUは頭打ちか?

 

ベースアップと言ってはいるが、限界なようにも見える。そんなに順調なのかなと?ただし、売上のマネタイズは進んできているようだ。

動画コンテンツはそれこそネットフリックスやアマゾンなどライバルが強力だ。ABEMAは無料で見れるのが売りだが、ネットフリックスなど、金を払ってみる価値は十分にある。無料だからユーザーが集まるというのはもう古い気がする。

今は、価値があれば、ネットコンテンツでもお金をみんな支払ってくれる時代だから。まつやんはABEMATV事業はそんなに成功するのかな?と疑問に思っている。何より時価総額で既にそれなりに評価されているし。

 

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。