株式投資のアノマリーは、いくつか存在するが、これだけ覚えればよい。
「10月末に買い、4月末に売る」
これ以外は必要ない。
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10月末に買い、4月末に売る
これだけでパフォーマンスに350パーセントの差が出る。仮に底値で買いで入れたとすると、10倍以上儲かる計算だ。1000万円が1億円になる計算である。
表にまとめてくれている人がいるので、張っておく。
1992年以降の日経平均をもとに半年ごとに出している、投資時期に関するデータを更新しましたの。
【資産増加率】
・10月終値で買い⇒4月終値で売る場合:358%
・4月終値で買い⇒10月終値で売る場合:36%
・売買をせずにずっと保有していた場合:126% pic.twitter.com/j0OIaYNMa5— なのなの@けんぎょう投資家 (@nano_nano2001) November 3, 2018
有名なアノマリーではあるが、ここまではっきりとデータに出ているので、非常に簡単かつ有効な投資法である。
日経平均ETFで買え
上記は、日経平均株価を示したものである。
日経225連動型上場投資信託【1321】を購入すると良い。10月末に買い、4月末に売る。これだけである。非常に簡単だ。
さらにはこれ、配当もある。余計に儲かるわけだ。日経平均株価が失われた20年で成長していないにも関わらずのこのパフォーマンスである。
アノマリー投資法のメリット
アノマリーなし | アノマリーあり | |
調べる手間 | 企業研究、株価の割安診断、市場環境など考えることはたくさんある。 | 10月末に買って、4月に売るだけ、考えなくて良い |
儲かるのか? | 自分の腕前次第、マイナスになる可能性も結構ある。基本的に個人投資家は負け組 | データだと資産3倍、4倍になる可能性は高い。底値で買えれば10倍もあり得る。40年で10倍掛ける、10倍で100倍も? |
精神的辛さ | 含み損の時に耐えられるか?銘柄選びに失敗した際の辛さは半端ない。 | 日経平均株価で勝負するので、価値がゼロになることはまずない。仮に負けても、そんなに資産は減らない。 |
楽しさ | 自分で企業を調べて、知識を得たり応援するのは楽しい。 | 個別企業を調べる楽しさはないが、気楽にできる。本業の仕事に集中できる。 |
手間がいらない。儲かる可能性が高い。あまり考えなくて良い。割の良い投資法だと思う。下手くそな投資家が多いので、実はこれが一番だったりして?
なぜ10月末に暴落して、4月末に株価が回復するのか?
ヘッジファンドの決算時期だとか、いろいろ言われているが、大事なのは毎年、年に2回ぐらいは暴落するという事実である。そして、株価が回復する時期が年に2回ぐらいあるということだ。
必ずしも、10月末に暴落するわけではない。ただし10月末に暴落することは多い。
なぜか?ボランタリティがないと、売買で機関投資家が儲からないからである。暴落時に不安を煽り、個人投資家に損切させることが目的である。
いわゆる売り仕掛けである。
アノマリーが通用しなくなる可能性
「10月末に買い、4月末に売る」アノマリーが周知になれば、この法則は通用しなくなるだろう。それでも、必ず新しいアノマリーは出てくる。
年に2回ほどの暴落というのは必ず出てくる。要するにアノマリーが通用しなくなっても暴落時に買って、回復時に売ることを繰り返せばいいのだ。
ヘッジファンドが儲けるには暴落が必要だ。だから、暴落はなくならない。大事なことは暴落時に買える資金を持っておくこと。回復した時にきちんと売ること。
本当のアノマリーは暴落と回復が存在すること
10月買いと4月売り。今はこれだけ覚えておけばいいが、本質は暴落と回復が年単位で繰り返されることである。これだけ覚えておけば、市場環境に変化があったとしても株式投資家として生き残れるはずだ。
単純な売買方法だが、実は単純なほど儲けやすい法則を見つけることが、勝ち抜くコツでもあったりするものだ。