日本とアメリカを比較すると、アメリカの株式投資人口と日本の株式投資人口では大きく差がある。日本では株式投資は悪であると考えられる理由は何なのか?考察していく。
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日本とアメリカの株式投資の違い
日本 | アメリカ | |
投資への認識 | 怖い、借金などのイメージ。バブル崩壊の時の印象が強い。ギャンブラーのイメージで安定した思考の持ち主とは思われにくい傾向がある。 | やっていて当たり前。将来の自分のためにやる、まさに投資というイメージ。年金の代わり、同等ぐらいの感じで投資を継続する。 |
株のやり方 | 個別株で一攫千金みたいなやり方をしている人が多い。長期投資というよりは成り上がりを目指す。お金持ちでもそういうやり方。証券会社のカモになりやすい。 | S&Pなどの日本で言う、日経平均への投資。国全体への投資のようなものなので、安全な投資で長期的に安定的に資産が増えていく。 |
国家戦略 | 日本人に株を買ってもらいたいが、なかなか買ってもらえない。買ったとしても、ギャンブル的な買い方をされる。安定株主になってもらい資産形成してもらいたいところ。 | 多くのアメリカ人は株を買っているので、株価を上げて景気を良くすることが、そのまま生活の向上に直結する。株価対策が比較的正当化される。 |
国民の考え | 株価が上がっても株を持っていないので、労働者からの非難は強い。特にアベノミクスでは株をたくさん持っている人がとても得をしたので、不公平感が存在する。 | アメリカでも、貧困層はもちろん投資する余裕などない。しかし、日本よりは投資が盛んだ。景気回復そのものに株価上昇が一役買っている面がある。 |
日本もアメリカぐらい投資が盛んになれば、株価対策が景気対策に直結するようになるはずだ。
日本の株式投資のイメージはバブル崩壊
株の借金で首を吊った。
そんな風な怖いイメージはバブルの時についたものだ。しかし、実際に考えて欲しい。株はレバレッジを効かせる信用取引は確かに存在するが、同時に流動性もそこそこある。
つまり借金になることはそんなにないはずなのだ。じゃあ、なぜ借金のイメージがついているのだろうか?
株式投資家の多くは不動産投資も行っていた
バブルと言えば、株もいいが土地ころがしが有名だった。
野球選手でさえ土地ころがししてたというじゃないか?あの巨人の選手だな。当然土地というものは、借金して買う。のちにその借金が返済できなくなって、銀行の不良債権問題になったのはみんな知ってるよな?
バブル崩壊で株も損しただろうが、実際のところは不動産投資での失敗で借金、破産になったケースが多い。
株は風評被害を受けていた
借金をしてやる不動産投機。不動産は株と比較して流動性が全然ない。そんな不動産で破産した人と、株で失敗したことがごっちゃになって風評被害を受けていたということだ。
まつやんが考えるに、株は比較的安全な方の投資だと思う。
レバレッジをかけなければ、借金になることはまずない。
そして株を買う、資本参加だけならば、経営リスクもない。任せるだけ。結構いいものだと思う。
株のイメージを回復させるには
日本の政府としても株価を上昇させようと頑張っているし、日本人にもっと株を買ってもらいたいと考えている。どのようにしたら株に対するイメージを回復させることができるだろうか?
それは、やはり、実際に儲けさせることである。これ以外にない。
あの人、株ですごく儲かっているらしいよと噂になれば、自分もやってみようという気になる。長い期間、株価を良いところで保つことだ。株で損をしたという人が少なく、うわさが少なくなることだ。
そういう意味では、アベノミクスで株に参入した人は多いと思う。
ネット証券の口座開設も資金流入もどんどん進んでいる。長い期間で見れば株式投資というのは儲かるはずなのだ。
株式投資は儲かるの?日経平均株価の乱高下
たとえ、バブルの高値で買っていたとしても、配当がある。日経平均株を構成する会社は優良企業なので、配当がある。長年配当をもらえばいつかはプラスに転じる。
日本国民全員が、給料は別に配当収入があれば、結構豊かになるんじゃないかと思っている。それをまた消費すれば、経済はますます好転する。
いつまでも貯蓄に回すより絶対に良い。