AR performersの可能性は?ユークス【4334】の企業分析レポート!

ユークスの会社概要

 

社長

谷口行規

ぷよぷよで有名なコンパイルでも勤めていた。プレステのポリゴンに目を付けて、プロレスゲームでユークスをスターダムにのし上げる。勢いで新日本プロレスを買った経緯もあるが、さすがに再建は厳しかったようでブシロードに株式を譲渡している。

現在は日本のプロレスではなく、2K Sports Incと組んで、WWEシリーズの開発を手掛けている。これが、ユークスの主な稼ぎになっている。

 

本社の住所

大阪府堺市堺区戎島町4丁45番地の1 ポルタスセンタービル 15F

後は横浜に開発室あり。神奈川の方はソフト会社結構たくさんあるんだよね。人材確保の点から言えば、関西と関東に2拠点ぐらいは必要かな?

 

社員数

210名

それなり多いね。プロレスゲームだけではなく、内田明理PのARチームもあるので、妥当な人数かな?

 

平均年収

581万円

平均年齢34歳。それなりに高給。ユークスってなんとなくだけど給料安いイメージあったから意外(笑)

 

株価

1287円

 

権利確定日

次回は2017年1月末が予想

 

時価総額

約142億

ARライブでエイベックスとの提携から株価がグングン伸びている。ARライブの評価次第で今後の成長性が決まりそう。

 

過去4年の業績

単位/億 売上 営利 経利 当期
2016 52.8 12.6 13 8.2
2015 42.4 5.4 5.7 3.2
2014 34 6.6 6.9 4.7
2013 29.8 -5.6 0.8 2.1

経営状況は常に安定しており、それが財務への貯金となっている。2013年の営業赤字が大きいのが気になるところだが、これはWWEの販売会社(THQ)への貸し倒れによる営業損失7億7千万が原因なので、気にしなくて良いだろう。現在は2K Sports Incが販売会社となっている。

 

予想PER

39倍

直近、株価が急伸したこともあって、高めになっている。

 

貸借対照表から財務分析

 

2017年度3Q時のデータを参照する。

 

現金化がほぼ確実で簡単なモノ

キャッシュ34億円、売掛金12.5億円。合計46.5億

 

負債総額

約22億円。

 

ネット現金

約24億

 

会社の規模的に、資金は十分あると言えるだろう。

 

事業内容の分析

 

ゲーム開発事業とパチンコ・パチスロ事業の二つについて分析していく。

 

ゲーム開発事業

2016年期の有価証券報告書P7を見ても、2Kスポーツからは売上の54パーセントの28億円を売り上げていることからも分かる通り、WWEのプロレスゲームに関する依存度は高い。

THQ時代から開発を続けているので、ユークスの開発は続いていくと思われるが、長期で保有する場合はゲームの売上に注視しなくてはならないだろう。

 

パチンコ・パチスロ事業

北斗の拳シリーズの開発によるロイヤリティ収入があるので、パチンコ台、スロット台の販売状況には目を配る必要がある。北斗の拳はパチンコもスロットも超人気シリーズなので、常に、一定台数は売れるのではないだろうか?ちなみに、北斗の拳シリーズはセガサミーの販売で行われている。このコネクションが生かせるならば、今後カジノ関連としても、何か材料が出る可能性も考えられなくはない。

 

ARパフォーマンス事業

内田明理Pのインタビュー記事

当日は3回の公演で1000人ぐらいのお客さんに来ていただいたんですが,会場でアンケートをとったところ,98%以上もの方が「ものすごく好き」みたいに答えてくださったんです。

コアなファンが1000人は既にいると考えて良いかもしれない。地方などいけない人も考えると、さらに多くのファンが潜在的に存在するだろう。avexがメジャーデビューさせるという経緯はこのへんにおそらくありそうだ。

インタビュー記事でも語られているが、ユークスのARパフォーマンスではかなり高度なことが行われていて、ただ映像を流しているだけでなくライブであることにこだわっている。その場の状況に応じてARキャラクターに動作させるので、量産できるものではないが、ファンが単なる映像ではなくタレントとして認識するのに一役買っていると思われる。

ライブだけでなく、物販やゲームなどマルチ展開しやすいコンテンツ形態であることを考えるとコアなファンがどれくらいいるのかは把握しておかなければならないだろう。ライブ動員数、CD売上などには注目だ。

 

今後の株価急騰への材料・成長性

 

ARパフォーマンス

VRやARは注目はされているが、マネタイズの方法に関してはまだまだ未熟な分野である。その中で一つの可能性をいち早く示したのは大きい。VRは音ゲーと相性が良いと言われているが、その点をとっても非常に面白い存在だ。またARでライブパフォーマンスさせる技術は、職人芸のようなところもあるようだ。バーチャルコンテンツにおけるライブ会社としての成長可能性もある。

 

内田明理

AR performersの仕掛け人。この人はときめもシリーズとラブプラスシリーズの仕掛け人でもある。仮にAR performersが大成功となれば、秋元康クラスの人材と認めなければならないだろう。これだけでも凄い実績だけどね(´・ω・`)男性向け恋愛ゲームで成功してきているわけだから、今後出てくる可能性がある、女の子バージョンのAR performersが彼の真骨頂になるかもしれない。

まつやんが聞いたことある作品一覧(ラブプラスとときメモは桁違いに有名だよね)

 

  • ときメモ
  • ときめきレストラン
  • とんがりボウシ
  • ラブプラス

 

カジノ

こちらについては、未知数。セガサミー関連として、認識しておけば良い程度か?

 

まとめ

 

時価総額が高いかどうかに関しては、ARパフォーマーズがIPとしてどこまで育つかによるだろう。ARキャラクターのライブというものが世間に認知されれば、様々なIPでライブショーが行われていく可能性もある。このレベルまで市場が発達すると仮定するならば、ダブルテンバガーも夢ではないかもしれない。

 

買い煽り

  • ARパフォーマーズが歌プリ以上のIPに育つ可能性
  • 歌プリなどのキャラクターのライブ演出を担当する会社になっていく可能性
  • カジノ関連銘柄になる可能性も

 

売り煽り

  • 収益に対して時価総額は割高
  • IPが育ち、収益化がはっきりするまでにかかる時間が未知数

 

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。