アベマTV/AbemaTVの将来性を探る!サイバーエージェント【4751】の企業分析レポート!

サイバーエージェントの会社概要

 

社長

藤田晋

インテリジェンスでトップ営業マンを経てサイバーエージェントを創業。当初はネット広告分野でのし上がってきた。その後にライブドアを追いかけるようにブログ事業、アメーバーピグ、スマホゲーム事業と立て続けに成功させてきている。

藤田晋の経営スタイルを見ると、このように後追いのサービスも多い。ブログに関しては今ではアメブロがナンバーワンだ。ネット広告分野でも一番である。現在ABEMATVでネットTVに挑戦しているわけだが、先行投資額には250億は使いそうだ。基本的に回収できないものには投資しないし、大失敗はしたことがないので、期待している。(ブラウザゲームプラットフォーム事業は成功とは言えないが、先行投資分ぐらいは回収できそうなので良しとする。)

 

本社の住所

東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号

渋谷で働く社長として、ブログをやっていたことからも有名だよね。

 

社員数

4054名

大企業だ。売上が追い付かなくなった時には負担になるだろうが、今のところ兆候はない。

 

平均年収

720万円

平均年齢31歳。良い給料払ってる。物凄い高給だが、かなり忙しいことで有名。結果が出ているし、良いのかもしれない。企業停滞時の重石にはなるだろう。

 

株価

2891円(2017/1/24)

 

権利確定日

次回は2017年9月末が予想

 

時価総額

約3665億

ABEMATVの先行投資を引けば営利115億が四半期の実力。通期だと営利450億で純利270億円だ。PER13.5倍が実力になるだろうか?

 

過去4年の業績

単位/億 売上 営利 経利 当期
2016 3106.7 367.9 353.4 136.1
2015 2543.8 327.5 323.1 147.9
2014 2052.3 222.2 221.9 95.6
2013 1624.9 103.2 105.7 105

4年間で2倍の成長ができていると考えると優秀。藤田社長の経営力は日本でも代表するものだとまつやんは認識している。

 

予想PER

36.3倍

先行投資分も加味すると、このPER。

 

貸借対照表から財務分析

 

2017年度1Q時のデータを参照する。

 

現金化がほぼ確実で簡単なモノ

キャッシュ340億円、売掛金442億円。営業投資有価証券(流動)124億。合計906億

 

負債総額

約529億円。

 

ネット現金

約377億

 

良好だが、従業員が多いので、売上が下がり赤字になった時は緊急退避の必要がある。しかし、今のところ業績の心配は全くない。

 

事業内容の分析

 

広告事業、ゲーム事業、メディア事業の3本柱からなる。

 

広告事業

四半期売上489億、営利47億のレベルまで育ってきた。安定して、伸び続けている。ネット広告界の一番の雄であると言って良い。サイバーエージェントの基盤だ。そして、藤田氏がABEMAにこだわっているのも、広告事業あってこそだと思う。ブログにしてもそうだが、彼はマスメディアを所有することと、広告業を兼ねたいのではないだろうか?

電通がTV局をやれば最強みたいなものだ。既存の事業のシナジーとしては最高の効果が見込める。また、新規事業を行うにしても、自社メディアを使ってパブリッシングすることで、効率の良いプロモーションができる。

LINEはスタンプを配ることで、無料でゲームをDLをさせまくることで、ゲーム事業を拡大させていったことを覚えているだろうか?アップルとグーグルにルール違反とされて頓挫したが、サイバーエージェントが目指しているのはその類型であるとまつやんは考える。

 

ゲーム事業

売上346億営利64億。ゲーム事業全体の売上で言えばミクシィに近づいてきたし、コロプラはあっというまに抜き去った。ヒット作もたくさんあり、数字も安定している。経営センスの違いを他社にまざまざと見せつけた形だ。

 

メディア事業

アメブロやABEMATVが主になっている。営利損益45億円の赤字。先行投資分がなければ、4.7億円の黒字らしい。既に100億を投資済みで、今期さらに200億の投資を行う。ということは、300億円分を回収する算段が藤田氏にはあるということだ。

まつやんは書籍や、羽生善治氏などの対談など、彼をウォッチしてきたが、藤田晋という男は、ダメならスパッと諦める印象だ。だから、300億円を回収することが可能であると今は思っているはず。本人の口ぶりだと順調そうだ。

 

今後の株価急騰への材料・成長性

 

広告事業の成長

右肩がありでずっときているので、今後も当然成長が期待される。サイバーエージェントクラスになると数字を出さないとなかなか評価されにくい。また、この会社はM&Aに頼らない方針なので、そっちの方面は期待できないからだ。

 

ABEMATV

はっきり言って数字が悪い。メディア事業の売上そのものが対して伸びてない中で、ABEMATVがいかにアクティブユーザーを増やしてもマネタイズできるのかと疑問に思う。市場もその部分に関してかなり懐疑的だ。株価がそれを表している。

まつやんも、はっきり言って失敗なのではと思う。ただ、ダメそうに思わせて上手くやる経営者というのは稀にいる。孫正義がそうだ。そして藤田晋もそうだとまつやんは思っている。この男、嘘をつく男ではない。

上場してからの右肩上がりに数字を出してきた彼に賭けてみるのも一興か?

 

まとめ

 

まつやんが買いたい価格

営利500億を稼げるだけの実力がある会社だと思っている。なので、純利にすると300億。時価総額3000億円でできれば買わせていただきたい。そうなると、株価は2400円ぐらいか?

2400円で買いたい!

 

買い煽り

  • 広告事業、ゲーム事業の好調さ
  • ABEMATVの成長性
  • 藤田社長の手腕と実績

 

売り煽り

  • ABEMATVが収益化不可と判明した時は売り込まれるだろう

 

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。