約定とは?

約定とは、金融取引において、売買が成立することを言う。株取引を例にして解説してみよう。

 

売気配株数 気配値 買気配株数
115,100 OVER
 
300 801.0
 
2,000 800.0
 
900 799.0
 
200 798.0
 
1,500 797.0
 
300 795.0
 
2,000 794.0
 
1,100 793.0
 
500 792.0
 
11,000 788.0
 
  787.0
11,600
  786.0
6,600
  785.0
9,700
  784.0
6,200
  783.0
5,600
  782.0
6,100
  781.0
5,700
  780.0
10,300
  779.0
1,200
  778.0
2,400
  UNDER
56,600

 

例えば、こんな株板。788円に11000株の売りが出ている。このような場合、788円に指値で買いを入れるか、成行で買いを入れれば大体が788円で約定する。

この時の約定という言葉の意味は788円で売りたい人は売れたし、買いたい人は買えたよということ。つまり売買が成立したということである。ちなみに、788円以上に指値を指定することもできる。例えば1000円に指値を入れることもできるのだ。

ここで心配な点が出てくる。指値で1000円を指定したら1000円で約定してしまうのかということである。これについては、1000円で注文した瞬間に株板にある788円から999円までの売られている株が注文取り消しになっていれば約定してしまう可能性がある。注文取り消しになっていなければ安い方から約定していく。

ただし、注文した瞬間に売り板がひっこめられるということはまずない。そもそも約定する気がないのに株板に買いを並べたり、売りを並べたりすることは需給を乱す行為として、証券取引法で禁止されている。見せ板という奴だ。

 

約定日

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金融取引には、取引日と受け渡し日の二つの日にちがある。前者は売買が成立した日であり、後者は売買成立後に実際に証券の移動と約定代金を引き換える日である。

このような説明だと受け渡し日まではお金が自由に使えるように思いがちになる。しかし、実際には証券会社が資金をロックするので一度約定してしまえばその資金は拘束されてしまう。

また逆に受け渡し日までは売買成立した証券を売ることができないかと言えばそうではない。すぐに売ることはできる。以上のことから売買には問題がないことは理解いただけたと思う。しかし、注意すべき点がある。それは配当の受け取り権利である。

配当の受け取り権利を所有する者は期日に株券を保有している者になる。大抵の取引は2営業日後に証券の受け渡しが行われるが、この2営業日を計算して売買しないと配当の受け取り権利が得られない事になる可能性がある。

多くのウェブサイトでは、権利確定日という書き方で、この日までに購入すれば良いという記述がなされているので、権利を確定する日と実際の配当確定日を混同しないように、気を付けて欲しい。

 

約定代金

 

売買の際に支払ったり、受け取ったりする代金のことである。1000株を100円で約定したとすると、10万円が約定代金ということになる。実際にはそこに証券売買手数料やそれに付随する消費税がかかり全体の支出、収入となる。

 

約定返済・約定弁済

 

主にカードローンなどで使われる言葉である。約定とは約束事を定めた証書という意味がある。つまり約定返済とはあらかじめ約束された返済という意味だ。具体的に言えば、ローンの金利支払いのことである。

約定弁済とは、同じ内容事柄なのだが、顧客側ではなく店側から見た視点である。つまり顧客がローンを返済してくれることを約定弁済と記述することである。

 

約定利率

 

上記の約定返済と似た言葉になる。約定とは約束事を定めた証書である。約定利率とは約束事で決められた利率という意味だ。つまり、ローンなどで言うところの金利のことである。

金利は借りる人の性質によって変わるので、契約書に基づいた金利で決定するのでこのような言葉がある。

 

約定の読み方、英語で言うと

 

「やくじょう」である。やくていは間違いである。また英語ではContractでいいと思う。契約とも訳せるが、約束事を定めたものなのだから、まさに契約なのだ。

日本では特に金融関係の契約書が結ばれることだったり、契約書のことを指したりする。約定する~とか、約定照会とか他の名詞と結びついて使われたりする。日本語難しい(´・ω・`)

 

FX、バイナリーオプションにおける約定

 

FXやバイナリーオプションでは指値注文をする。その指値注文が通ることを約定という。為替はリアルタイムで動いているので、指値で約定できない場合も多い。なので値幅を持たせた指値を指定することもある。

値幅を持たせた場合に、自分に不利な指値で約定することがある。例えばドル113.01円の瞬間に買い注文クリックしたのに、113.02で約定するようなケースだ。

所謂滑りという奴だ。FX取次会社は、顧客の注文を会社で受けた後に実際の為替市場で注文する。これをカバー取引という。カバー取引が上手くやれる会社であること。または顧客注文を緩く通す会社であれば、滑りは少ない。

カバー取引が上手くできないと、FXの取次会社は自らが為替リスクを負うことになる。なので、カバー取引をする上で邪魔になる顧客は、しばしばFX会社から口座凍結の措置を受ける。自動プログラムでFX運用を行っている人が標的になりやすい。

 

約定と受渡の違い

約定は取引成立のこと。受渡は実際の株券などの証券の移動のことである。株券の例でいくと取引が成立してから、受渡まではシステム上日数が必要だ。2営業日必要である。

なので、例えば株主としての権利を獲得したい場合には該当日に株券を所有していなくてはならない。なので2営業日前に株を購入しなければならないのだ。

 

約定手数料とは

取引が成立する際の手数料のことである。主に金融機関の手数料収入のことである。例えば債権を購入した場合、株を購入した際には約定手数料がとられる。中には価格そのものにこの手数料を含めるものもある。金融機関は手数料で飯を食っているので、収益源というわけだ。

 

約定が分割された場合

例えば株式の例でいうと、1000株を520円で注文した場合、520円以下で場に1000株なければ全部は約定できない。ただし、存在する一部分は約定する。520円より安い値段で場に株があれば安く約定する。

この場合の約定は分割されて、値段ごとに手数料がかかるのかという質問がよくされる。答えは、1注文あたりの約定代金で手数料が決まる。

つまり1000株520円で注文しても、800株約定単価が500円で約定した場合には400000円分の約定手数料しかかからないということだ。

 

約定分配金

約定分配金とは、決算などで発表され、定められた分配金のことである。約定という言葉がついているが気にしなくて良い。普通の分配金だ。約定という言葉がついているので、額が決定されているという意味が付随している。

 

約定と出来高の関係性と違い

出来高というのは約定された株取引の量のことである。実際に売却、購入された量のことだ。出来高が多いということは、資金が集まっているということ。注目度の高さである。

出来高が多いと株価が上がると一般的に言われているが、そこは何とも言えないところ。出来高が多いということは需要がたくさんあることは間違いない。上がりやすさではあるのだが、供給面にも着目しなくてはいけない。

つまり、売る人間も多くなければ出来高は発生しないのだ。売る人間が少なく、買う人間が多いのが株価の上昇で言えば理想的なのだ。だから出来高だけではなく、需給バランスを注意深く見なければいけない。そのためには株価が上昇している材料、今後の需給に影響しそうなイベントの精査が必要なのだ。

 

約定関連|Q&A

 

株式で買い注文しても約定できないのですが?

売り手がいないと注文しても約定できない。例えば、ストップ高の場合売り手に対して買い手が多すぎると約定にならない。また売り手がいたとしても、買い手の数が多い場合は特別気配になって買い注文は約定しない。

この場合は15時に比例配分抽選になる。抽選なので運が良ければ買いが約定する。このように売り手がいないと約定というものは成立しないので、約定できない場合は、売り手の状況を考察してみて欲しい。原因が分かるはずだ。

 

FXでの約定決済がおかしい。時間が遅れる。

FX会社というのは、まずは顧客の注文を受けてそれから実際の為替市場に注文を投げる。これをカバー取引というのだが、注文を受ける証券会社のコンピューターがしょぼいと、ラグが出て、約定のスピードが遅くなる。

FX会社のシステム力の違いだ。まつやん的には外為オンラインやGMOは速いと感じるが、ライブスター証券なんかはカチコチに固まる。とても遅い。

あまりに遅いと取引に支障が出来るので、スピードは重視した方が良い。解決策の一つとして、WEBではなくアプリで取引するのも良い。これで改善するケースがある。楽天証券はWEBは微妙だが、アプリだと快適だ。

 

売りで約定してから買付余力や現金化できるまでの期間は?

振込みができるようになるまで、つまり現金化できるまでは約定日から2営業日後になる。これは受け渡し日までの期間と同じ長さである。2営業日後には出金可能だ。一方買付余力への反映は即時に行われる。しかし、差金決済が禁止されているので、同じ銘柄で一往復してしまうと買付余力はなくなってしまう。

信用取引の場合は、この差金決済にかからないので、同一銘柄での往復もOKだ。

 

約定の順番待ち。いつ約定できるの?

例えばザラ場だと、同じ値段、1000円で複数の人が買いや売り注文をした場合に、どのような順番で約定が行われるのか述べる。これは早いもの順だ。早く注文した人から約定する。

また、指値注文と成り行き注文ならば、同じ値段で約定したとしても、成り行き注文の人から約定する。これは成り行き注文の人の方が、約定意思が強いと判断されるのだろう。ただし、ストップ高などの比例配分時は抽選となる。板寄せ時は成り行き注文は全て約定する。

 

約定した際の税金の処理

特定口座の源泉徴収にしているか、していないかで処理が変わってくる。源泉徴収口座の場合は、利益が出ていれば20%と復興税が引かれたものが利益として口座に反映される。

税金はその年度であれば損をした時に、受け渡し日に還付される。源泉徴収でない場合はそもそも税金が徴収されない。自分で確定申告しなくてはいけないのだ。

損をしている場合には3年間は損失繰り越しができるので、積極的に活用することをおすすめする。

 

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