【製作費、海外展開について追記】「この世界の片隅に」は興業収入の41パーセントが東京テアトルの売上?

映画会社の収益の仕組み

 

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まずはじめに、これから述べる数字はまつやんが自分で調査した私見に過ぎないことを十分にご理解いただきたい。
参考の資料などURLに記載した。何かしらの判断材料にする際には、ご自分で確認なさることをおすすめする。
疑問や、ここ間違ってるんじゃないか?などあればツイッターまで意見をよろしく頼みたい。

 

興業収入、配給収入、制作委員会収入の3点を覚えるべし!

 

映画館で1800円払う→興行収入→100パーセント
映画館はフィルムの配給権を持つ会社に手数料を払う→配給収入→50パーセント
フィルムの配給権を持つ会社は制作委員会に配給手数料を差し引いた残りを支払う→制作収入→30パーセント

映画館の取り分→50パーセント
配給会社の取り分→15パーセント
制作会社の取り分→35パーセント

取り分に関しては映画のヒット期待度に寄っても変わる。大まかな目安として考えていただきたい。
kouhyouka.com/?p=1580

映画業界を考えてみる

 

テアトルは「この世界の片隅に」でいくら儲かるの?

 

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テアトルはまず映画館を9館持ってる。
www.ttcg.jp/theaters/

配給に関してはテアトルで良いだろう。
eiga.com/movie/82278/

制作に関してが難しいので考察してみよう。
cinema.ne.jp/recommend/konosekai2016111117/

 

●2015年初頭
アニメ制作会社GENCOの真木太郎プロデューサー、未だ製作が決定しない「この世界の片隅に」に製作統括として参加。真木は片渕監督が「この映画は、みんなで一緒に作りたい」との発言に共鳴し、かねてから着目していたクラウドファンディングを使い、出資企業を募るためのパイロット・フィルムの制作費用2000万円を調達することを目標に掲げる。同時にGENCOを幹事会社とした「この世界の片隅に」製作委員会を組成。

●同年5月末
この段階でクラウドファンディングを終了。最終的に日本全国47都道府県から3374名、3912万1920円の支援金が集まり、当時国内のクラウドファンディング映画ジャンルとして最多人数、最高額を記録する。またこのクラウドファンディングの反響を知った東京テアトルが映画への出資に応じることを決定。以後朝日新聞社、バンダイビジュアル、TBSラジオなど出資企業が集まり始める。

●同年11月10日
東京テアトルが発表した「70周年記念ラインナップ」7本の1本として、「この世界の片隅に」を同社が出資・配給・主幹興行を行うことを正式に発表。

 

これはあくまでまつやんの予想ではあるが、制作出資のうち20パーセントぐらいの出資になったのではないだろうか。
映画館の興業に関しては主幹興行ではあるが、系列以外の映画館とも交渉も今後増えていくとなると、控えめに取り分の40パーセントで考える。

この世界の片隅に

映画館の取り分→50*0.4→20パーセント
配給会社の取り分→15→15パーセント
制作会社の取り分→35*0.2→6パーセント

 

「この世界の片隅に」の興業収入の41パーセントが売上?

 

まつやんの予想はこんなもんになります。

 

動員数300万人突破で東京テアトルの営利48億も?

 

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もともと期待されてなかった映画である。
広告費も込みで1億以上かけるつもりは当初なかったと思う。
せいぜい5万人見てくれれば良い程度の期待度だっただろう。

 

チケット代はざっくり1800円な。ポップコーンやらパンフの売上とか色々あるだろうけど控えめに無視でいくぞ。

50万人→9億
100万人→18億
300万人→54億

経費は売上の15パーセントと仮定する。

50万人→8億
100万人→15億
300万人→48億

 

まずは100万人を目指したいところだろう。

 

【追記】
2016年12月1日

製作費は2億5千万?

 
toyokeizai.net/articles/-/147002?page=2
 

同時に製作費を40%カットして2.5億円に。上映時間も110〜120分を目標にしました。

 

結構、金かかってるっぽいっね。すまん。
広告費も合わせると4億ぐらいかかってるかもな~。

 

mainichi.jp/articles/20161128/dyo/00m/200/014000c

「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が12日の公開から16日間で興行収入が3億円を突破したことが分かった。

 

もしかしたら、まだ赤字かもしれんな。

 

海外展開について・・・

 
toyokeizai.net/articles/-/147002?page=5
 

また『この世界の片隅に』は海外配給も英国、フランス、ドイツ、メキシコ、米国をはじめ世界15カ国で決定しているが、

 

海外展開のお話はいいお話だよね~。
これからの動員数の伸び次第では面白くなるだろう。
株価も下がってるし、注目だな。

 

投稿日:
カテゴリー: 映画

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。