現在のヤフーは高値の500円から370円ほどに下落して、ちょうど昨夜自社株買いのニュースで400円まで戻っています。米アルタバによる株式売却で需給悪化が原因であると言われていますが真相はどうなのでしょう?考察していきます。
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本当にアルタバの株式売却が理由なのか?
株価下落の理由の一つにはあるでしょうが、まつやんは根本的な原因とは思っていません。むしろ真相としては、営業利益が悪化している。つまり経営の手詰まり感であると思っています。
ソフトバンクの孫社長がヤフーの社長交代を実施したのもそれが理由でしょう。宮坂学前社長は大した業績を残せなかった。偉そうなことを結構申してた社長さんだと思うんですけども、数字の結果はあまり出なかったと言えるでしょう。
モバイルへの移行はそこそこできたかもしれませんが、シェアを守るのが精いっぱいではダメです。ヤフーは事業規模の上での優位性が生かせずに、メルカリなどの新興に負けています。
Eコマースへの投資で営業利益は悪化の一途
Eコマース内の広告は伸びています。しかし、投資金額が圧倒的に多いなかでいわば赤字投資。伸び率は高いですけども、伸びがいつ止まるかという恐怖もあります。今の段階で止まればそれこそ投資損になります。
最近では営業利益2000億程度で微増推移でしたが、来期は1500億を割り込むほどの投資を行う。
今後、営業利益3000億ぐらいにならなきゃ、ここ数年の投資は報われないでしょう。宮坂学さんを見切ったタイミングとしては孫さんらしい素早さではあると思いますが。
ヤフー新社長、川邊健太郎氏
基本的には宮坂学さんの路線を引き継ぎつつ、ビッグデータに注力するとのことですが、ビッグデータというのはどうやってマネタイズされるんでしょうね?そもそもビッグデータってKPI分析のことでしょう?それって昔からやっていることですよね?
特別なマネタイズ方法があるのかなと疑問に思います。
ここ数年の営業利益の停滞と結果の伴わない過剰投資がヤフー株価下落の原因
宮坂学さんは、はっきり言って、孫社長が指名した割には無能であったのかなと思います。後任の川邊健太郎氏からも今後増益していくようなビジョンは見えません。
仮想通貨にしても、FXをサイバーエージェントから買収したことにしても最近のヤフーは後手、後手なんですね。サイバーエージェントの藤田氏が切り捨てた事業をもらうってどうなんですか?
昨今の日本を代表する切れ者経営者と、正反対のことやっているわけです。判断が遅いし、まともに市場分析出来ていないんじゃないでしょうか?
ソフトバンクからヤフーへサービス展開
親会社のソフトバンクが今後、投資先のアリババで流行しているサービスなどを日本に持ってくる際にソフトバンクやヤフーを使ってシナジーが見込めるような発言を決算説明会などでしばしば記事でみかけます。
正直、現在のヤフー復活のシナリオを描けるとすればそのぐらいです。しかし、ソフトバンクにおんぶだっこでいいんですかね?ヤフーそのものから突破口を切り開けるような人材だったり、事業だったりがここ数年まるで出なかったことに本質的な問題があるような気がします。