メタップスの2018年8月期は増収だが赤字転落!経営計画は未達になりそう?

メタップスの2018年8月期の決算が発表された。結果は売上211億、利益はマイナス2億円。前年から増収減益となった。減益の理由は先行投資と会計処理が理由とのことだが、果たして成長を続けていけるのか?検証していく。

 

なかなか利益が伸びない

 

取扱高1兆円、売上高1000億、利益100億円を2020年に目指す。こういう経営計画が元にあったはずだ。

v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=28800&code=6172

現状は売上200億の利益はマイナス2億円である。利益率を考えるならば、20億円の利益が欲しいところだ。このへんはシェアをとった後に利益率を高める方法もあるので、なんとも言えないが、赤字は少々苦しい印象がある。

 

赤字が突然黒字になることはあるのか?

 

まつやんが見てきた企業で、そういう企業は正直あまりない。相当経営者に実力がないと出来ない芸当だ。経営者の見通しの良さも必要になってくる。

基本的には売り上げが爆発的に伸びると、金を使うスピードが追い付かないで、投資したくても結局利益が出てしまう。そういう状況になりやすい。

米国通販のアマゾンは投資ばかりして、利益をほとんど出さないが、クラウド事業を始めてからは利益が出ている。これは利益をなるべく出さないように投資しまくっても投資が追い付かないような状況だ。

本当に儲かる事業というのはそういう傾向がある。

 

経営計画は未達になりそう?

 

トリプル3。つまり取扱高1兆、売上1000億、利益100億。これが目標だったが、現状は売上514億の利益58億になりそうとのことだ。

ssl4.eir-parts.net/doc/6172/ir_material_for_fiscal_ym/54271/00.pdf

P30参照。

この修正からもわかる通り、あまり保守的に経営計画を見積もるタイプの人間ではないと判断せざる負えない。

数字を出すことに対して責任感がある人間とない人間がいる。メタップスの場合はない側の人間のような印象を受けた。2020年まであと2年あるのだから、何がなんでも達成に向けて頑張って欲しいところだ。

 

メタップスの株価は割安なのか?

 

フィンテック、ビッグデータと成長領域にいる企業であることは間違いない。そして仮に経営計画が達成されるならば、今の株価は割安だ。時価総額300億円の企業で営利58億で成長企業なら、買いたいと思うのが普通だろう。

だから経営計画が達成できそうな雰囲気が出てきた時は買いである。3倍は狙えるのではないだろうか?もっといけるか?テンバガー近くまでいく可能性もある。

決算内容にはがっかりだったが、株価の過熱感はない。だから今後の動き次第では期待できるし、引き続き注目したい銘柄ではある。

 

作成者: まつやん

IT勤務。ゲーム好き。