アベノミクス投資家の多くが退場に追い込まれつつある。なぜ退場するのか、その理由と予防策について考えをまとめていく。
市場の変化についていけない
2018年は相場が確実に変化している。特にゲームセクターは2016年冬頃から少しずつ変化が見られたが、2018年はことさら厳しい。
ゲームセクターや不動産セクターというように、セクターには旬というものがある。一種のバブル状態だ。そのようなバブル状態の時はPERの許容される範囲が変わる。
例えばPER15倍程度が適正なところ、PER30とかPER100とかが許される。同じ業績でも、株価が2倍~5倍変わってくる。
しかし、旬が終わりセクターから資金が抜けて、もう入ってきてもたかが知れてるような状況になればPERの許容度は変わってくる。
PER30倍が当然と思っているのに対し、現実がPER15までしか株価が伸びないとしたら、それは2分の1だ。
上昇することを見込んだ投資ならば、それでいいが、現実は業績も伸びずにPERの水準訂正が行われて、自分の買値から圧倒的に下げていくことが大半だ。
失敗するダメ投資家の退場理由の一つにこのような、市場変化についていけないということがあげられる。
資金管理の甘さ
なぜ一度はお金持ちになった投資家が転落して一文無しになるのか?
レバレッジ管理の甘さは上記で指摘しているが、根本的に自分が負ける想定がなされていない。そういう投資家が多い。
極端なこと言えば、明日震災が起きる可能性だってあるわけだ。そういう想定がダメ投資家は皆無。それじゃあ、あまりに甘いと言わざる負えない。
そういう甘さを抱えていると市場の変化にも気づけない。前より株価が上がりにくくなってないか?市場規模の伸びがなくなってないか?そういう考えがない。
そして2018年のようなアベノミクスによる新興市場の終焉への序章に気づけず退場に追い込まれる。
危機感のなさをなくすことが予防策
勝ちたいという欲だけが先行して、負けることを想定していない。それではダメだ。負けてから後悔しても遅いのだ。
危機感がないから損切も遅れる。そもそも負けるまで損切をしない。最初に購入、または空売りするときから既に甘い。
もし、負けた場合にどのようなプランを次に自分がとるべきなのか?そういう対策をすること。それには危機感を持つことである。
自分の見立てが間違っていたのならば、なぜ間違っていたのか?自分には何が見えてなかったのか想定外だったのかを考えること。反省すること。
負けてる投資家を見ていると、そういう反省をしない。運が悪かったと片付ける。それじゃあ成長はない。PDCAサイクルという言葉は知っていてもそれをきちんと実行できる人は少ない。
なぜ少ないのか?自分に実力が足りていて、運だけが欠如していたと思うからだ。危機感を持てば逆になる。自分には実力が不足していて、運だけがあったのかもしれないと。
そういう発想が必要なのだ。
偉そうに言ってきたが、まつやんも今年の相場ではかなり苦戦している。厳しい戦いが続くが、自分を叱咤激励し、気を引き締めていきたい。