面白法人カヤックが、営利8.5億円の予想から一転赤字になることを2018年10月19日に発表した。とんでもない下方修正である。そもそもスマホゲーム市場のレッドオーシャン化に気づけていなかった経営陣ははっきり言って無能であると思われてもしょうがない。
なぜカヤックは下方修正を行ったのか?
原因はスマホゲームの売上が想定に及ばなかったことにある。想定よりも17億円足りなかったようだ。あまりにも足りなくないか?思わず突っ込みたくなる。
未達の原因はおそらく「東京プリズン」というスマホゲームである。
まつやんもやってみたが、何の工夫もないゲームだなという印象だ。世界観も古臭いし、これじゃ売れないだろうと。
顧客獲得に苦戦だが、継続率と課金率はまあまあ
顧客獲得いうものは、広告を打てば、どんどん流入すると思ってた。いや以前はそうだったのだ。ネット広告だけでもフルに回せば、300万DLまでは苦労せずに集客できていた。
少なくとも2年前まではそうだった。
しかし、最近のアプリはDL数の伸びが確かに悪そうだ。1000万DL突破とかあまり聞かなくなっている。
どのアプリにも言えること。集客の難しさ
結局のところ、現在アプリが出回りすぎるなのだ。需要と供給の中で供給過多であることは間違いない。昔なんかはパズドラしか遊べるスマホゲームがなかったのだ。
今ではどうか?
モンストもあるし、乙女ゲーム、ギャルゲーム、音ゲーム、RPGと全部そろってるし、それぞれのジャンルでたくさんのゲームが出ている。
ユーザーの可処分時間がもうないのだ。
DLしてもらうチャンスさえなかなかない。DLしてもらっても、それに時間をあててもらえない。課金してもらっても、継続して課金してもらうには、既存のアプリよりも面白くなくてはいけない。
一瞬だけ、自社アプリに誘導できても、前に使ってたアプリに帰ってしまう現象も非常に多い。
新規のアプリが成功する可能性は極めて低い。そういう市場になっている。
強力なIPアプリでさえ通用しない
進撃の巨人だとか、まどまぎでさえ、期待したほどの大ヒットにはなかなかならない。でも、これって前に見たことがあるはずだ。
そう、携帯ゲームのグリーとかモバゲーでも似たような現象があった。
アイドルマスターやワンピースのようなビッグタイトルでも収益が上がらないレッドオーシャン化する時代。ゲーム市場が飽和する時はこういう現象がおきる。
今のスマホゲームのまさにそういう市場だ。モンスト、FGO、パズドラ、FPSゲームなど、可処分時間もお金も既にパンパンな市場で、ビッグタイトルはおろか、収益化することさえも、どんどん難しくなってきている。